『妖怪ウォッチ』シリーズに登場する人気キャラクターUSAピョンの声優について詳しく解説します。うさぎのような見た目が特徴的なUSAピョンは、実はその声優が途中で交代していることをご存知でしょうか。初代声優の重本ことりさんから二代目声優の佐藤はなさんへの交代の経緯や、それぞれの声優の特徴、そして声優交代によるキャラクターの変化など、USAピョンと声優に関する情報を徹底的にまとめました。うさぴょんの声を担当した二人の声優の魅力や、アニメやゲームでの活躍シーン、現在の状況まで幅広くご紹介していきます。『妖怪ウォッチ』ファンはもちろん、声優に興味のある方も必見の内容です。
- USAピョンの初代声優である重本ことりさんと二代目声優の佐藤はなさんのプロフィールやキャリア
- 2019年に重本ことりさんが芸能界を引退した理由と声優交代の経緯
- USAピョンが『妖怪ウォッチ』シリーズのアニメや映画、ゲームでどのように活躍しているか
- 声優交代によるキャラクターの印象の変化や現在のUSAピョンの立ち位置
USAピョンの声優と交代の経緯
USAピョン
メリケン妖怪宇宙服を着た兎の(ような)メリケン妖怪。語尾に「ダニ」を付ける癖があり、怒るとベイダーモードとなって銃を乱射する。
生前はUSAの兎小屋に迷い込んだフェレット系の小動物であり、同じ小屋にいたウサギから仲間外れにされ、餌も満足に与えられず貧しい想いをしていた。 pic.twitter.com/gAh7mE3Cyj— 【妖怪ウォッチ】キャラクター紹介(非公式) (@4JDj9ZnH8FYNvbE) July 16, 2022
- USAピョンとは何者なのか?
- 初代声優・重本ことりのプロフィール
- 重本ことりの芸能界引退
- 二代目声優・佐藤はなとは
- 声優交代による変化はあった?
USAピョンとは何者なのか?
『妖怪ウォッチ』シリーズに登場するキャラクター・USAピョンは、ジバニャンやコマさんに次ぐ第3のマスコットキャラクターとして2015年に登場しました。一見するとうさぎの姿をした水色の身体に黄色い宇宙服を着た妖怪ですが、実はその正体はウサギではなく、フェレット系の小動物(おそらくカワウソ)です。頭部のウサギのような耳に見える部分も、実は被っているヘルメットの形なのです。
USAピョンの名前の由来は「USA(アメリカ)」+「ウサギ」+「ピョン(ジャンプの擬音)」と思われ、その名のとおりUSAからやってきた「メリケン妖怪」として紹介されています。口癖は語尾の「〜ダニ」で、一人称は「ミー」、二人称は「ユー」と英語風の言葉遣いをするのも特徴です。
生前の過去を持つUSAピョンは、宇宙開発機関NASUでヒューリー博士と共に働いていました。「初めて宇宙に行く小動物」になるはずだったものの、ロケットの実験中の事故で命を落とし、妖怪となってしまいました。妖怪となった後も、博士との夢をあきらめず、ロケット工学への情熱を持ち続けています。
性格は真面目で責任感が強く、作中では常識人的な発言やツッコミが多いキャラクターです。しかし怒りの沸点が低く短気な一面も持ち合わせており、怒ると「ベイダーモード」と呼ばれる戦闘形態に変身します。この姿になると、顔が真っ黒に染まり赤く光るツリ目になり、高性能な光線銃「ラビットショット」で四方八方にビームを乱射する姿は、子供たちの間で人気を博しています。
アニメ『妖怪ウォッチ』のセカンドシーズンからは、新たな主人公・未空イナホのパートナーとして登場し、彼女と共に「イナウサ不思議探偵社」を立ち上げて活躍します。孤独を嫌う寂しがり屋な一面も持ち、イナホとの絆を大切にしています。
ゲーム作品では『妖怪ウォッチバスターズ』シリーズや『妖怪ウォッチ3』にも登場し、プレイアブルキャラクターとしても人気を集めました。しかし2018年以降のシリーズリニューアルに伴い、出番が減少していきました。それでも2023年には「うさぎ年」にちなんだ特別な回で再び注目を集めるなど、今なお『妖怪ウォッチ』ファンから愛されているキャラクターです。
初代声優・重本ことりのプロフィール
USAピョンの初代声優を務めたのは重本ことりさんです。1996年10月5日生まれの徳島県小松島市出身で、愛称は「ことり」。重本さんは本名で、「ことり」という名前は生まれる前から両親が「こと」だけ考えており、生まれた際に外で小鳥が鳴いていたことから命名されたというエピソードを持っています。
重本さんは2006年に「avex audition2006」に合格し、エイベックス・アーティストアカデミー特待生となり芸能界に入りました。2008年4月からはNHK教育『天才てれびくんMAX』のてれび戦士としてレギュラー出演し、子役としてキャリアをスタートさせています。
2009年9月には、同番組の企画によるオーディションで選抜された4人のメンバーとダンス&ボーカルユニット・Dream5を結成。このグループでリーダーを務め、2016年12月までの約7年間活動しました。また、2010年7月号の『ピチレモン』より、2013年4月号まで専属モデルも務めるなど、マルチに活躍していました。
声優としては2015年、アニメ『妖怪ウォッチ』でUSAピョン役を担当したのが初めての仕事です。また同年7月分の放送より、同作のために結成されたユニット『コトリ with ステッチバード』として「宇宙ダンス!」「地球人」がエンディング曲として使用され、歌手としても『妖怪ウォッチ』に貢献しました。
2016年12月にDream5での活動終了と共にエイベックス・マネジメントとの専属契約を終了し、株式会社GOLDに移籍。2017年10月にはソロデビューシングル「ReBirth」をリリースし、自叙伝や写真集なども刊行しています。
しかし2019年2月に公式ブログで予告した後、同年3月4日にインスタグラムで芸能界引退を発表しました。この引退により、『妖怪ウォッチ』シリーズのUSAピョン役は佐藤はなさんに引き継がれることになりました。
重本さんは引退後の2020年に入り、Twitterやインスタグラム、YouTubeチャンネルを開設し、高級ラウンジに勤務していることを公表しています。自身のソロ活動については「まったく別の人」によるもので、「自分の意思で何かやったことって本当になくて」「近くにいた人に操られてたみたいな感じ」と語り、YouTubeやラウンジの仕事では「本当に楽しく過ごしている」と述べています。
USAピョン役としての重本さんの演技は、当初は「声優ではないので違和感がある」という声もありましたが、徐々にキャラクターに馴染み、多くのファンに親しまれました。特にUSAピョンの怒りっぽく短気な面と、寂しがり屋で健気な面、この両面を演じ分けた演技は高く評価されています。
重本ことりの芸能界引退
USAピョンの初代声優として多くのファンに親しまれた重本ことりさんは、2019年3月4日に自身のインスタグラムを通じて芸能界からの引退を発表しました。この突然の発表に多くの『妖怪ウォッチ』ファンが驚きましたが、実は同年2月には公式ブログにて引退の予告をしていました。
重本さんは2009年から約7年間にわたってダンス&ボーカルユニット「Dream5」のリーダーを務め、同グループで「ようかい体操第一」などの『妖怪ウォッチ』テーマソングを歌い、2015年からはUSAピョン役の声優としても活躍していました。当時はアイドル活動と声優活動を並行して行い、『妖怪ウォッチ』関連では「コトリ with ステッチバード」として「宇宙ダンス!」などのエンディングテーマも担当していました。
2016年12月にDream5の活動終了とともにエイベックス・マネジメントとの契約も終了し、株式会社GOLDに移籍。2017年10月にはソロデビューシングル「ReBirth」をリリースし、同日には自伝「黒い小鳥」も刊行するなど、ソロ活動を展開していました。
しかし、引退後の2020年に再開したSNSやインタビューでは、この時期のソロ活動について「自分の意思で何かやったことって本当になくて」「近くにいた人に操られてたみたいな感じ」と振り返り、自伝や芸能界引退の文章も自分が考えたものではなく「まったく別の人」によるものだったと語っています。
引退の理由については公式には明かされていませんが、当時22歳だった重本さんは、幼少期から芸能活動を続けてきた疲れや、自身の意志とは異なる方向に進んでいた活動への違和感があったのではないかと推測されています。
引退後の2020年7月にはTwitterを再開し、8月にInstagramとYouTubeチャンネルも開設。同年10月には高級ラウンジに勤務していることを公表し、「本当に楽しく過ごしている」と近況を報告しています。
重本さんの引退により、『妖怪ウォッチ』シリーズのUSAピョン役は佐藤はなさんに引き継がれることになりました。多くのファンは重本さんの声でのUSAピョンに愛着があり、声優交代を惜しむ声も多くありましたが、同時に新たな門出を祝福するコメントも寄せられています。
二代目声優・佐藤はなとは
重本ことりさんの引退に伴い、USAピョン役の後任として抜擢されたのが声優の佐藤はなさんです。佐藤はなさんは1986年4月26日生まれの東京都出身で、アクロス エンタテインメントに所属している女性声優です。
佐藤さんはベテラン声優で、2000年代から声優として活動しています。主にアニメやゲームでサブキャラクターや脇役を多く担当し、幅広い演技力で様々な役柄をこなしてきました。特に子供や老人、動物などの特徴的なキャラクターの演技に定評があります。
USAピョン役に起用される以前は、2013年から『デュエル・マスターズ』シリーズの老婆や鎌瀬正義、ロココなど複数のキャラクターを担当し、『パンパカパンツ おNEW!』では「おばあちゃん」役、『100%パスカル先生』では主役の「パスカル先生」を演じるなど、様々な作品に出演していました。
『妖怪ウォッチ』シリーズでは、まず2018年から『妖怪ウォッチ シャドウサイド』で「リョウ」や「駄菓子屋のおばあちゃん」、「トグ」などの役を担当していました。そして2019年からの『妖怪ウォッチ!』でUSAピョン役を引き継ぎ、さらに「ニャッシー」役も担当しています。
ゲーム作品では『妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている/4++』でもUSAピョン役を担当し、その他にも「瓜坊」、「トグ」、「コージ」、「駄菓子屋さん」など複数のキャラクターの声を演じています。
佐藤さんは幅広い演技レパートリーを持つベテラン声優であり、USAピョンの特徴である「〜ダニ」という独特の口調や、「ベイダーモード」になった際の怒りの表現など、キャラクターの特徴を継承しながらも自分なりの解釈を加えた演技で、新たなUSAピョン像を構築しています。
ベテラン声優である佐藤さんの起用により、USAピョンのキャラクター性はしっかりと維持されつつも、より安定した声優技術に支えられた演技が展開されることになりました。この交代は『妖怪ウォッチ』シリーズの長期的な継続を見据えた重要な変更だったと言えるでしょう。
声優交代による変化はあった?
重本ことりさんから佐藤はなさんへのUSAピョン役の交代は、ファンにとって大きな変化でした。この声優交代による変化はいくつかの側面から見ることができます。
まず声質の違いは明らかです。重本さんはアイドル出身であり、比較的高めの声でUSAピョンを演じていました。一方、佐藤さんはベテラン声優で、より落ち着いた声質でキャラクターを表現しています。この声質の違いは、特にUSAピョンが興奮したり怒ったりする「ベイダーモード」のシーンで顕著に現れ、重本さんのやや甲高い怒りの表現から、佐藤さんのより芝居がかった怒りの表現へと変化しました。
演技のアプローチにも違いがあります。重本さんはアイドル出身で、声優としては初めての本格的な役だったUSAピョン。そのため等身大の自然な演技が特徴的でした。一方、佐藤さんは多数の作品で様々なキャラクターを演じてきたベテラン声優です。より計算された演技でUSAピョンの「短気だが心優しい」というキャラクター性を表現しています。
また放送時期による変化も見逃せません。声優交代が行われた時期は、『妖怪ウォッチ』シリーズ自体が大きな転換期を迎えていました。2018年から『妖怪ウォッチ シャドウサイド』が始まり、より大人向けの内容にシフトしていた時期です。2019年からの『妖怪ウォッチ!』では再び元の路線に戻りつつも、USAピョンの出番自体が以前より減少していました。
興味深いのは、声優交代による視聴者の反応です。当初は「声が違う」「前の声が良かった」という意見も見られましたが、時間の経過とともに、佐藤さんのUSAピョンにも愛着を持つファンが増えていきました。特に新しく『妖怪ウォッチ』シリーズを視聴し始めた若い世代にとっては、佐藤さんの声がUSAピョンの「正統な声」として認識されています。
声優交代はキャラクターの扱いにも影響しました。重本さんが演じていた時期のUSAピョンは、新たな主役級妖怪として大々的に宣伝され、イナホとの二人組で活躍する場面が多くありました。しかし佐藤さんに交代した後の作品では、USAピョンの出番自体が減少し、かつての主役級の扱いから一般妖怪のような扱いに変化しています。
とはいえ、これは声優交代が直接的な原因というより、シリーズの方向性変更によるものと考えられます。『妖怪ウォッチ』シリーズ全体が新しいキャラクターや設定に注力する中で、必然的にUSAピョンの出番が減ったと見るのが妥当でしょう。
声優交代は避けられない事情によるものでしたが、佐藤さんは自身の豊富な経験を活かし、USAピョンという人気キャラクターを継承。キャラクターの本質を守りながらも、新たな魅力を加えることで、シリーズの継続性に貢献しています。
USAピョンの声優に関する作品情報
- 『妖怪ウォッチ』作品概要
- セカンドシーズンでのUSAピョンの役割
- 映画作品での登場シーン
- ゲーム作品での活躍
- USAピョンとイナホの関係性
- 現在のUSAピョンの扱いは?
『妖怪ウォッチ』作品概要
『妖怪ウォッチ』は2013年にレベルファイブから発売された、ニンテンドー3DS用のRPGゲームを原点とするメディアミックス作品です。このゲームは発売後に社会現象と呼べるほどの大ヒットとなり、アニメ、漫画、映画、おもちゃなど様々な形態でコンテンツ展開されました。
ゲームの基本設定は、主人公が「妖怪ウォッチ」という特別な腕時計を手に入れることで、普段は目に見えない妖怪を見ることができるようになるというもの。妖怪と友達になり、彼らの力を借りて様々な問題を解決していく冒険が描かれています。世界累計出荷数は2018年時点で1400万本を超え、子どもたちを中心に絶大な人気を博しました。
アニメ『妖怪ウォッチ』は2014年1月からテレビ東京系列で放送が開始され、主人公・天野ケータと妖怪執事のウィスパー、そして人気キャラクターのジバニャンを中心としたストーリーが展開されました。アニメ放送と同時に発売された関連玩具『妖怪メダル』は累計出荷2億枚、『DX妖怪ウォッチ』シリーズは累計出荷350万個を予定するなど、関連商品の市場規模は2000億円を突破する大ヒットとなりました。
2015年7月からは『妖怪ウォッチ セカンドシーズン』が放送開始。これに伴い、新たな主人公として「未空イナホ」が登場し、彼女のパートナーとして新妖怪「USAピョン」が加わりました。以降のシリーズでは、ケータ編とイナホ編が交互に放送される形で展開されました。
映画作品としては2014年に『映画 妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』が公開され、興行収入78.0億円という大ヒットを記録。初公開から2日間で148万人を動員し、東宝映画のオープニング成績では『ハウルの動く城』を上回る史上最高記録を更新するなど、社会現象としての『妖怪ウォッチ』の勢いを象徴する結果となりました。その後も毎年新作映画が公開され、USAピョンは2015年の『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』から登場しています。
2018年4月からは『妖怪ウォッチ シャドウサイド』としてシリーズがリニューアル。これまでの可愛らしいデザインから一転して、より怖い要素を取り入れた作風に変化しました。この作品では「ライトサイド」と「シャドウサイド」という妖怪の二面性が新たな設定として加わっています。USAピョンはこの作品には登場せず、出番が減少する転機となりました。
2019年4月からは『妖怪ウォッチ!』として再びケータたちの活躍を描く路線に戻り、USAピョンも再登場しましたが、以前ほどの出番はありませんでした。その後、『妖怪ウォッチJam 妖怪学園Y』『妖怪ウォッチ♪』とシリーズは展開を続けています。
『妖怪ウォッチ』シリーズは2023年で10周年を迎え、長期にわたって子どもたちを中心に愛されている作品です。キャラクターの可愛らしさや個性的な妖怪たちの設定、そして日常に潜む小さな不思議を妖怪の仕業として解釈する独自の世界観が支持されています。USAピョンもその中で親しまれているキャラクターの一人であり、シリーズ全体の魅力を構成する重要な要素となっています。
セカンドシーズンでのUSAピョンの役割
『妖怪ウォッチ セカンドシーズン』は2015年7月10日から放送が開始され、この時にUSAピョンが初登場しました。セカンドシーズンでは、これまでの主人公・天野ケータに加え、もう一人の主人公・未空イナホが登場し、彼女のパートナーとしてUSAピョンが重要な役割を担っています。
セカンドシーズン第1話(通算77話)「USAピョンが来た!」では、SF大好きな「全方位オタク」である未空イナホが「宇宙と交信できる」という触れ込みのアイテムを入手します。実はこれが妖怪ウォッチで、USAピョンはイナホが手に入れられなかった人気アニメ「セラピアーズ」の限定フィギュアを餌にして、彼女を協力者にしたのです。
USAピョンがイナホに協力を求めた理由は、生前お世話になった「ヒューリー博士」を捜すためでした。ヒューリー博士は宇宙開発機関NASUで働いていた科学者で、USAピョンの生前の飼い主でもあります。博士はロケット開発の事故の責任を取らされて解雇され、現在は日本のさくらニュータウンにいるという情報を頼りに、USAピョンは日本にやってきたのです。
セカンドシーズンのストーリーラインとして「ロケットチビチビクミタテール」というエピソードが続きます。これはUSAピョンがヒューリー博士と再会したものの、博士が夢を諦めてしまっている姿を見てショックを受け、「自分がロケットを作って博士に見せつける」ことを決意するというものです。イナホと共に妖怪の力を借りながらロケットの部品を集めていく冒険が描かれています。
USAピョンの性格設定は、真面目で責任感が強く、イナホの軽はずみな言動に対してツッコミを入れる常識人的な立ち位置です。しかし短気な一面もあり、イナホの発言に怒ってヘルメットのボタンを押して「ベイダーモード」に変身し、光線銃を乱射するシーンが定番となっています。この「ベイダーモード」は子どもたちに非常に人気があり、セカンドシーズンの魅力の一つとなりました。
「ロケットチビチビクミタテール」編が完結した後は、第88話Bパートから「イナウサ不思議探偵社」という新シリーズが始まりました。これはイナホとUSAピョンが「妖怪達の困り事を解決する」という名目で探偵社を営む内容で、様々な妖怪の依頼を解決していく短編エピソードが続きます。
セカンドシーズン以降も、USAピョンは新キャラクターとして『妖怪ウォッチ』シリーズに重要な位置づけを与えられていました。例えば映画『妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』では、クリスマスプレゼントをもらった経験がないのにサンタ当番になるというエピソードが描かれ、キャラクター性がさらに深掘りされています。
また、ゲーム作品『妖怪ウォッチバスターズ』シリーズや『妖怪ウォッチ3』にも登場し、プレイアブルキャラクターとして人気を集めました。特に『バスターズ』ではメダルQRコードの特典で4つのスタイルに変化できるなど、豊富なバリエーションが用意されていました。
セカンドシーズンでのUSAピョンの登場は、『妖怪ウォッチ』シリーズに新たな魅力と展開をもたらしました。ケータとジバニャン・ウィスパーのコンビとは異なる、イナホとUSAピョンという新たなコンビのドラマが、シリーズに新鮮さを加え、さらなる人気の広がりに貢献したと言えるでしょう。
映画作品での登場シーン
USAピョンは『妖怪ウォッチ』の劇場版映画にも登場しており、特に2015年12月19日に公開された『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』で初めて映画デビューを果たしました。この映画はオムニバス形式で、5つの短編エピソードで構成されています。
この作品でUSAピョンは「クリスマスけいやく」というエピソードに登場します。クリスマスプレゼントをもらった経験がないUSAピョンが、不思議なことにサンタクロースの当番に選ばれてしまうというストーリーです。最初はクリスマスやサンタクロースに対して良い感情を持っておらず、嫌々プレゼントを配っていましたが、物語が進むにつれて心境に変化が生じていきます。
USAピョンの性格の特徴である短気な一面と健気な一面が映画でも描かれており、初めはプレゼントを配ることに消極的ながらも、最終的には子どもたちの笑顔のためにサンタの役目を果たそうとする姿が感動的に描かれています。また、この映画ではUSAピョンの「ベイダーモード」だけでなく、さらに激怒した際に変身する「エンペラーモード」も登場し、ファンを喜ばせました。
続く2016年12月17日公開の『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』にもUSAピョンは登場しています。この作品は平行世界を舞台にしたストーリーで、USAピョンはイナホと共に冒険する場面があります。映画の中でもイナホとUSAピョンの絆が描かれ、二人の友情が深まる様子が見られます。
2017年12月16日公開の『映画 妖怪ウォッチ シャドウサイド 鬼王の復活』では、『妖怪ウォッチ』シリーズが大きく方向転換し、より怖い要素を取り入れた作風になりました。この作品では主要キャラクターも一新され、USAピョン自体は直接登場していませんが、「トグ」という新キャラクターの声を当時のUSAピョン役・重本ことりさんが担当しています。
2018年12月14日公開の『映画 妖怪ウォッチ FOREVER FRIENDS』も『シャドウサイド』路線の作品で、舞台が1960年代の桜町に設定されています。この作品でもUSAピョンは直接登場しませんが、重本ことりさんは「イツキの姉」役として参加しています。
このように映画作品におけるUSAピョンの扱いは、『妖怪ウォッチ』シリーズの方向性の変化と共に推移しています。初期の映画では重要なキャラクターとして描かれていましたが、『シャドウサイド』シリーズへの移行に伴い、登場機会が減少していきました。
それでも、『エンマ大王と5つの物語だニャン!』でのUSAピョンのエピソードは特に印象深く、クリスマスという季節感あふれるストーリーの中で、USAピョンの複雑な感情と成長が丁寧に描かれていました。サンタクロースという役割を通じて自分自身も幸せになっていくUSAピョンの姿は、単なるコミカルな脇役ではなく、独自の物語を持つキャラクターとしての魅力を十分に発揮していたと言えるでしょう。
劇場版での登場は限られていますが、そのどれもがUSAピョンというキャラクターの魅力を引き出す重要なシーンとなっており、『妖怪ウォッチ』ファンにとって忘れられない思い出となっています。
ゲーム作品での活躍
USAピョンは『妖怪ウォッチ』のゲーム作品でも重要なキャラクターとして登場しており、特に複数のゲームでプレイアブルキャラクターとして活躍しています。USAピョンが初めて登場したゲームは2015年7月に発売された『妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団/白犬隊』です。このゲームでは、USAピョンはB級妖怪として登場し、「援護射撃」というスキルを持っています。
『妖怪ウォッチバスターズ』シリーズでのUSAピョンは「B-USAピョン」という特別なバスターズスーツを着用した姿で登場します。このスーツは鬼時間での活動に特化した特製スーツで、G玉を取ることでベイダーモードに変化する特徴があります。また、2015年12月に発売された『妖怪ウォッチバスターズ 月兎組』では、G玉によってさらに強力な「エンペラーモード」に変身することも可能になりました。
興味深いのは、メダルQRコードの特典によってUSAピョンは4つの異なるスタイルに変化できることです。「アメフトスタイル」「マリンスタイル」「ミリタリースタイル」「ドライビングスタイル」があり、それぞれが宇宙へ行くためのトレーニングとして着用している設定になっています。この多様なスタイル展開はUSAピョンの人気を高める要素となりました。
2016年7月に発売された『妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラ』では、USAピョンは第二の主人公として登場します。イナホのパートナーとして、ケータとジバニャンのコンビと並行して物語が進行します。このゲームでは、USAピョンは「極太USAビーム」という強力な必殺技を使うことができ、「ベイダーモード」になるとさらにパワーアップします。
また、『妖怪ウォッチ3』では「USAピョン仲達」というキャラクターも登場します。これは『妖怪三国志』のキャラクターで、司馬懿(しばい)として登場するUSAピョンのバリエーションです。ランクはSランクに上昇し、「知恵者」というスキルを持つなど、通常のUSAピョンとは異なる特徴を持っています。
2019年6月に発売された『妖怪ウォッチ4 ぼくらは同じ空を見上げている』でも、USAピョンは登場していますが、相棒のイナホが操作キャラクターから外された影響で、クエスト「不思議探偵社の新メンバー!?」をクリアするまでは戦闘に参加しない設定となっています。このゲームでのUSAピョンは、初代声優の重本ことりさんから二代目声優の佐藤はなさんに交代したことで、声の印象も変わっています。
さらに2020年には『妖怪学園Y 〜ワイワイ学園生活〜』にもUSAピョンは登場していますが、以前の作品に比べると役割は縮小されています。これは『妖怪ウォッチ』シリーズ全体が、より新しいキャラクターや設定に重点を置くように変化したことの反映と言えるでしょう。
ゲーム作品におけるUSAピョンの魅力は、多彩な変身形態と個性的な必殺技にあります。特に「ベイダーモード」「エンペラーモード」などの変身要素は、バトルに変化をもたらす重要な要素となっており、プレイヤーに戦略的な選択肢を提供しています。また、複数のスタイルに変化できる特徴は、コレクション要素としても楽しめる内容となっています。
USAピョンのゲームでの扱いは、シリーズの変遷と共に変化していますが、初期作品では主要キャラクターとして重要な位置を占めていました。その独特の設定や愛らしい見た目、そして多彩な戦闘能力は、多くのプレイヤーに支持され、『妖怪ウォッチ』シリーズの魅力を高める要素となっています。
USAピョンとイナホの関係性
USAピョンと未空イナホは『妖怪ウォッチ』セカンドシーズンから登場した新たなコンビで、ケータとジバニャン・ウィスパーの関係とは異なる独自の絆で結ばれています。二人の出会いは、USAピョンが生前お世話になったヒューリー博士を探すためにさくらニュータウンを訪れたことがきっかけでした。
イナホは「全方位オタク」と呼ばれるほどSF作品や漫画、アニメに精通した女の子です。物静かな性格ですが、趣味の話になると途端に饒舌になり、周りが見えなくなるほど熱中するという特徴を持っています。USAピョンはそんなイナホのオタク気質を利用し、「宇宙と交信できる」という触れ込みで妖怪ウォッチを渡し、さらにイナホが欲しがっていた人気アニメ「セラピアーズ」の限定フィギュアを餌に彼女を協力者として獲得しました。
二人の関係で特徴的なのは、真面目で責任感が強いUSAピョンと、思い込みが激しく空想癖のあるイナホという正反対の性格のコンビネーションです。イナホの突飛な発言や行動にUSAピョンが突っ込み、時にはキレて「ベイダーモード」になるという流れがアニメでは定番となっています。しかし、そんなイナホの明るさと前向きさが、過去の悲しい経験を持つUSAピョンの救いになっているとも考えられます。
イナホとUSAピョンの絆は「ロケットチビチビクミタテール」編で深まりました。ヒューリー博士が夢を諦めて自暴自棄になっているのを見たUSAピョンが落ち込んでいた時、イナホが「USAピョンが博士の代わりにロケットを作れば良い」と提案したことで、USAピョンは新たな目標を見つけます。二人は力を合わせてロケットの部品を集め、その過程で友情を育んでいきました。
「ロケットチビチビクミタテール」編の後には「イナウサ不思議探偵社」というシリーズが始まり、イナホとUSAピョンは妖怪たちの困りごとを解決するパートナーとして活躍します。イナホは時に的外れな推理をするものの、その独特の発想力で問題解決に貢献し、USAピョンはその常識的な視点で彼女をフォローする役割を担っています。
二人の関係性は時に対立しながらも、お互いを補完し合う絆で結ばれています。イナホがUSAピョンを「小動物」と呼んで怒らせることもありますが、本当の危機にはお互いを心配し、助け合う姿が描かれています。例えばゲーム『妖怪ウォッチ4』では、イナホがフクロウに攫われた時、USAピョンが懸命に捜し回る場面があり、その強い絆が表現されています。
USAピョンにとってイナホは、孤独だった自分に友情と目標を与えてくれた大切な存在です。「寂しがり屋」という一面を持つUSAピョンにとって、いつも側にいてくれるイナホの存在は何よりも心強いものでした。一方イナホにとってUSAピョンは、自分の空想癖を受け入れつつも、時に厳しく現実に引き戻してくれる重要なパートナーとなっています。
ファンの間では、イナホに対して「うるさい」「話が止まらない」という否定的な意見もあり、イナホ自体の人気はケータほど高くないとされています。しかし、そんなイナホだからこそUSAピョンとの相性が良く、互いの個性を引き立て合う魅力的なコンビとして支持を集めているという見方もあります。
イナホとUSAピョンの関係性は、単なる人間と妖怪のパートナーシップを超えた、互いの弱さを認め、支え合う真の友情として描かれており、『妖怪ウォッチ』シリーズにおける重要な魅力の一つとなっています。
現在のUSAピョンの扱いは?
2015年の登場時には新たな主役級妖怪として大々的に宣伝されたUSAピョンですが、『妖怪ウォッチ』シリーズの展開と共にその扱いは徐々に変化してきました。現在のUSAピョンの扱いについて、様々な側面から見ていきましょう。
2018年4月から始まった『妖怪ウォッチ シャドウサイド』では、シリーズ全体の方向性が大きく変わり、ジバニャンやコマさん、ウィスパーなどの主要キャラクターもデザインを一新しましたが、USAピョンはこの作品には登場しませんでした。この時期にUSAピョンの露出は大幅に減少し、人気キャラクターとしての地位が揺らぎ始めました。
2019年4月から放送された『妖怪ウォッチ!』では、ケータと従来のキャラクターたちが再び主役に戻り、USAピョンも復帰しましたが、本格的な登場は第30話からの「まもれ!絶滅危惧妖怪!」シリーズまで待つことになりました。興味深いことに、この回ではUSAピョン自身が「絶滅危惧妖怪リスト」に載っていたという設定で、実際の出番減少を自虐的に反映したエピソードとなっています。
この時期には、初代声優の重本ことりさんが芸能界を引退し、USAピョン役は佐藤はなさんに交代しました。声優の変更は、キャラクターの印象にも少なからず影響を与えました。
2019年12月から始まった『妖怪ウォッチJam 妖怪学園Y 〜Nとの遭遇〜』は再び世界観が一新され、USAピョンは再びレギュラーから外れています。2021年4月からの『妖怪ウォッチ♪』でも、出番は激減し、かつての主役級の扱いからは大きく後退しています。
2023年の正月放送となる『妖怪ウォッチ♪』第85話では、うさぎ年にちなんで「妖怪劇場妖魔界いきすぎ都市伝説パート5」でUSAピョンが登場し、「USAピョンウォッチ」としてジャックする場面がギャグとして描かれました。これは久々のUSAピョン主役回として、ファンからは好意的に受け止められました。
現在のUSAピョンの扱いを象徴するのは、相棒だった未空イナホの扱いです。イナホもUSAピョン同様に出番が激減しており、現在の『妖怪ウォッチ♪』ではカメオ出演にとどまっています。かつてセカンドシーズンを支えた「イナウサコンビ」は、現在ではほぼ解散状態となっているのです。
ゲーム作品においても同様の傾向が見られます。『妖怪ウォッチ4』ではUSAピョンは登場するものの、相棒のイナホが操作キャラクターから外されたこともあり、クエスト進行によって解放されるまでは戦闘に参加しない設定になっています。さらに『妖怪学園Y 〜ワイワイ学園生活〜』では出番が縮小され、かつての重要キャラクターとしての地位は薄れています。
関連グッズにおいても、初期の頃は「妖怪ウォッチU プロトタイプ」などのUSAピョン関連商品が積極的に展開されていましたが、現在ではジバニャンやコマさんなどの定番キャラクターが中心となり、USAピョンの扱いは縮小しています。
こうした扱いの変化は、『妖怪ウォッチ』シリーズが新しいキャラクターや設定に重点を置くようになったこと、そして市場全体としての『妖怪ウォッチ』ブームが落ち着いたことが背景にあると考えられます。初期のような社会現象的な人気ではなくなった現在、シリーズは原点回帰と新規開拓のバランスを模索しており、その中でUSAピョンは「レギュラーではないが特別な回に登場する懐かしのキャラクター」という位置づけになっているようです。
2023年は『妖怪ウォッチ』シリーズにとって10周年のアニバーサリーイヤーです。この節目の年に、USAピョンが再び注目を集める機会があるかもしれません。長年のファンにとっては、USAピョンとイナホのコンビの復活を期待する声も多く、今後の展開が注目されています。
総括:USAピョンの声優はなぜ交代した?その理由と変化を解説
この記事をまとめると、
- USAピョンは『妖怪ウォッチ』シリーズの第3のマスコットキャラクターとして2015年に登場
- 実際の正体はウサギではなくフェレット系の小動物(おそらくカワウソ)である
- 初代声優は重本ことりで、2019年3月に芸能界を引退するまで担当
- 二代目声優は佐藤はなで、2019年から現在まで担当している
- 重本ことりはDream5のリーダーとしても活躍し、『ようかい体操第一』などを歌った
- 佐藤はなは2000年代から活動するベテラン声優である
- USAピョンの特徴は「〜ダニ」という口癖と怒ると「ベイダーモード」になること
- 『妖怪ウォッチ セカンドシーズン』から未空イナホのパートナーとして登場
- 声優交代により、高めの声質から落ち着いた声質へと変化した
- 映画では2015年の『エンマ大王と5つの物語だニャン!』で初登場
- ゲームでは『妖怪ウォッチバスターズ』や『妖怪ウォッチ3』でプレイアブルキャラクターとして活躍
- 2018年以降のシリーズリニューアルに伴い、出番が減少傾向にある
- 2023年には「うさぎ年」にちなんだ特別回で再注目された
- USAピョンとイナホの「イナウサコンビ」は、相反する性格を持つ魅力的なペアである
- 声優交代が直接原因ではなく、シリーズ全体の方向性変更によりキャラクターの扱いが変化した