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都市伝説解体センターをクリアした方の中には、ドッペルゲンガーに関する考察を深めたいと感じている方も多いでしょう。第5話で登場した黒沢のドッペルゲンガーは、作品を象徴する重要な伏線であり、同時に多くのプレイヤーを困惑させた矛盾点でもありました。
あざみとSAMEJIMA管理人の正体は何者なのか、福来あざみは何歳なのか、そしてドッペルゲンガーの正体は何だったのか。こうした疑問を抱えながら検索している方に向けて、本記事では公式が公開したネタバレ画像や作中の描写をもとに、廻屋渉とあざみは同一人物なのかという核心的な問いにも迫ります。
ただし、この記事は重大なネタバレを含んでいます。未クリアの方は、ぜひ本編をプレイしてから読み進めていただくことをおすすめします。
- 公式ネタバレ画像から判明したドッペルゲンガーの正体と黒沢マスクの存在
- 如月歩が黒沢に変装していたと考察される4つの場面とそれぞれの目的
- ジャスミンが「ゼロ枚目」と発言した理由と管理人の動機についての考察
- 廻屋渉と福来あざみが同一人物である証拠と作品構造上の意味
都市伝説解体センターのドッペルゲンガー考察の核心

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- ドッペルゲンガーの正体は黒沢そっくりのマスク
- 如月歩が黒沢に変装していたと推測される4つの場面
- 公式ネタバレ画像が明かした真実
- なぜマスクの下にマスクを着けていたのか
- 「ゼロ枚目」の言葉が示す意味
ドッペルゲンガーの正体は黒沢そっくりのマスク
第5話で繰り返し登場した黒沢のドッペルゲンガーについて、多くのプレイヤーが「怪異ではないか」「黒沢本人の自演ではないか」と推測していました。しかし、公式が1.5万リポスト達成時に公開した未公開画像(以下、ネタバレ画像)により、ドッペルゲンガーの正体は黒沢そっくりのマスクを被った人物であることがほぼ確定しました。
このネタバレ画像では、SAMEJIMAのアジトでジャスミンと対峙している管理人が、覆面の下に黒沢マスクを着用している様子が確認できます。ゲーム画面の画像差し替えという形で公開されたため、実際のプレイ中には視認できない情報でしたが、これによりドッペルゲンガートリックの仕組みが一気に解明されました。
マスクの存在が明らかになったことで、社長室入り口の防犯カメラに映った黒沢の映像も、過去の映像を加工したものではなく、実際にマスクを被った人物が侵入した際に撮影されたものだと解釈できます。作中で黒沢本人が目撃情報に違和感を覚えていた理由も、この精巧な黒沢マスクによるものだったと考えられるわけです。
公式ネタバレ画像により、ドッペルゲンガーの正体は精巧な黒沢マスクだったことがほぼ確定しました。怪異でも自演でもなく、如月歩あるいはジマーの誰かが変装していたという人為的なトリックだったと考察されています。
如月歩が黒沢に変装していたと推測される4つの場面
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『#都市伝説解体センター』が
PLAYSTATION INDIES AWARD
2025 受賞🪬
\応援いただいた怪異の皆さまのおかげです😭✨
みなさま本当に!
いつも本作を支援いただきありがとうございます🙏引き続き『都市伝説解体センター』を
何卒よろしくお願いいたします🙇♀️💦 pic.twitter.com/8k3xZn9Ddn— 集英社ゲームズ【公式】-NEWS- (@ShueishaGamesON) December 3, 2025
黒沢マスクを被った人物は、作中で合計4回登場しています。それぞれの場面で中身が誰だったのか、どのような目的があったのかを分析してみましょう。なお、ここからは考察領域に入りますので、確定情報と推測を明確に分けて解説します。
①社長室入り口の防犯カメラ
社長室への侵入時に撮影されたこの映像について、当初は過去の映像を加工したものだと考えられていました。ところが、黒沢マスクの存在が明らかになった今、実際にマスクを被った人物が侵入した際に撮影されたものだという解釈が可能になります。
ただし、作中のテキストでは「ジマー4人の共謀でドッペル目撃談をでっち上げた」とされています。防犯カメラ映像そのものが捏造なのか、映像は実在して目撃証言だけがでっち上げなのかは、原作側もややグレーな領域です。実際にマスクを被った人物が侵入したかどうかは、解釈の余地があると言えるでしょう。
中身が如月歩だった可能性も、秘書の清元など他のジマーが協力した可能性も考えられます。社長室には「赤いカード」というキーデバイスがあり、それを事前に形状まで把握していたかは不明です。秘書レベルのジマーでは、物を見つけてもそれがキーデバイスかどうか判断できないリスクがあります。こうした重要な任務を考えると、高いスキルと判断力を持つ歩本人が潜入した可能性が高いという解釈も成り立つでしょう。
②黒沢の自宅(1回目)
黒沢本人が自宅でドッペルゲンガーに遭遇した場面です。この場面については、考察が分かれているポイントでもあります。一部の考察では「黒沢の狂言で、念視痕跡も残っていない=本物のドッペルはいない」とする説もありますが、黒沢が目に違和感を覚えていたという描写から、実際にマスクを被った人物がいた可能性を指摘する説もあります。
仮に実在したとすれば、完璧な変装とは言い切れない部分もあったでしょう。ただし、黒沢以外の関係者は全員共犯であるため、他者に見破られる心配はありません。
剣道有段者と推測される黒沢の目の前に現れるのはリスクが高い行動ですが、家政婦が共謀している以上、いざとなれば逃げ道は確保されていたと考えられます。またサーバー室であざみが見たドッペルゲンガーの影が黒沢マスクだったとすれば、あざみのためにわざわざマスクを被って侵入した可能性も考えられます。
③黒沢の自宅(2回目)
第5話ラスト、パソコンに向かってあざみが金庫を漁っている画像をSNSに投稿している黒沢の背後に現れた場面です。ここで黒沢を拉致したと推測されており、第6話で見える影が管理人であることから、中身は如月歩だったと考えるのが自然でしょう。
大の男を拉致するのは容易ではありませんが、歩はさまざまな場所で単独行動している描写があります。基本的には一人で動き、重要でない部分にのみジマーを使っていたと推測されます。人数を増やせば失敗のリスクも高まるため、歩は重要なミッションほど自分で実行していたのではないでしょうか。
④SAMEJIMAのアジト
第5話ラスト、公式ネタバレ画像で明らかになった場面です。ジャスミンの前に管理人の格好で現れ、覆面の下に黒沢マスクを着けていました。公安のスパイであるジャスミンの前に姿を現すのは相当危険な行為ですが、物語の流れから考えて中身は如月歩だったという解釈が濃厚です。
ジャスミンに正体がバレれば全てが台無しになるため、マスクは必須でした。同時に、ジャスミンひいてはあざみに真相にたどり着いてもらうため、あえて黒沢マスクを選んだのでしょう。この場面は、歩がいかに綿密に計画を立てていたかを示す重要な証拠と言えます。
如月歩は各地で活動していますが、サーバー室へのハッキング、パスワードデバイスの奪取、5ソサエティのHDD回収など重要な任務は自分で実行していたと推測されます。荷物運びなど比較的リスクの低い作業にのみジマーを使っていたのではないでしょうか。
公式ネタバレ画像が明かした真実

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公式が公開したネタバレ画像は、プレイヤーの長年の疑問を一気に解決する衝撃的な内容でした。画像では、管理人がジャスミンと戦っている最中に黒沢の顔をしており、その後に黒沢マスクが捨てられている様子が描かれています。
管理人の正体は廻屋渉であり、同一人物である如月歩でもあります。この三位一体構造はゲーム本編最終話の解体・エンディングで明示される事実です。つまり、黒沢マスクを被っていたのは歩本人だったという解釈が自然でしょう。ゲーム本編では確認できなかった情報ですが、公式がこうした形で示唆を提供したことで、ドッペルゲンガートリックの全貌が明らかになりました。
このネタバレ画像が公開されるまで、多くのプレイヤーは「ドッペルゲンガーの正体は何だったのか」という疑問を抱えていました。怪異説、ジマー説、自演説など様々な推測が飛び交いましたが、公式からの示唆が提示されたことで、ようやく確定的な考察が可能になったわけです。
ただし、作中で都市伝説として登場した「レプティリアン」が間接的なヒントになっていた可能性もあります。レプティリアンは人間に変装する存在として描かれており、類似の都市伝説である「ゴム人間」とも関連性があります。公式はこうした形で間接的にヒントを提示していたのかもしれません。
なぜマスクの下にマスクを着けていたのか
都市伝説解体センター、PSインディーズアワード受賞㊗️
一作で終わるにはもったいないくらい面白かったしキャラも好きなんだけど、これ内容的に続編出すのすごい難しいタイプのゲームでもあるよね…そこを何とか出してほしいけど。 pic.twitter.com/EPpKNYT5h0— 胡介 (@ksk_2022) December 3, 2025
SAMEJIMAのアジトでジャスミンと対峙した際、管理人は覆面の下に黒沢マスクを着けていました。なぜ二重のマスクを着用する必要があったのでしょうか。
まず第一に、ジャスミンに正体がバレることを防ぐためです。中身が如月歩だった場合、素顔を見られれば全てが終わってしまいます。公安のスパイであるジャスミンを相手にする以上、確実に正体を隠す必要がありました。
第二に、ジャスミンやあざみに真相へのヒントを与えるためだと考えられます。歩は自分の計画において、妹である自分が真実を証明したことを明らかにすることを望んでいました。別人格であるあざみに真相を解き明かしてもらいたいという願いがあったのです。
黒沢マスクという明確な証拠を見せることで、ジャスミンはドッペルゲンガーの正体に気づき、同時に管理人の動機にも思い至ります。この二重マスクは、単なる変装ではなく、真相へと導くための仕掛けだったという解釈が成り立つでしょう。
「ゼロ枚目」の言葉が示す意味

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第5話ラスト、ジャスミンは管理人と対峙した後「そうだったのか」「ゼロ枚目」という言葉を残して意識不明になります。なぜこのタイミングで「ゼロ枚目」という言葉を発したのでしょうか。
ジャスミンは第4話と第5話の間にクローゼットを訪れており、そこでゼロ枚目に関する情報を得ていたはずです。クローゼットには如月努の死にまつわる重要な資料が保管されており、ジャスミンはそこで予言のカードに関する真実を知ったと考えられます。
作中では、クローゼットの調査で「5ソサエティのメンバーが如月努の死を予言するカードを作っていた」ことが判明します。多くの考察では、このカードが実際には死のあとに作られた事後捏造だったという解釈が有力です。つまり「如月努の死は予言されたものであり自分のせいじゃない」といったような心理で、黒沢たちが死後にカードを作成した可能性が指摘されています。
その後、黒沢マスクをした管理人と相対することで、ジャスミンはドッペルゲンガーの正体に気づくとともに、管理人の動機に思い至りました。ジャスミンがゼロ枚目と発言したのは、管理人の行動が予言のカードを模倣したものだと気づいたからでしょう。
黒沢たちは自分たちの罪を如月努に押し付けるため、SNSを積極的に誘導していました。第6話でもこの点が触れられており、彼らが死後にカードを作成した可能性が示唆されています。管理人である如月歩は、兄の無念を晴らすため、かつて黒沢たちが行った偽装工作と同じ手法を用いて復讐を遂行したと解釈されます。
都市伝説になぞらえた一連の事件は、ゼロ枚目の模倣だったのです。ジャスミンはクローゼットの情報と目の前の管理人から、そこまでの推察に至ったと考えられます。ゼロ枚目の内容の詳細は作中で明確に語られていませんが、ジャスミンはクローゼットで詳細を知っていた可能性が高いでしょう。
都市伝説解体センター考察でドッペルゲンガーの伏線と矛盾

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- 廻屋渉とあざみは同一人格?衝撃のネタバレ
- SAMEJIMA管理人の正体は如月歩
- あざみが「自分を見ている」と感じた理由
- 福来あざみは何歳?プロフィールの謎
- ドッペルゲンガートリックの矛盾点
- 第5話で廻屋が姿を消した本当の理由
廻屋渉とあざみは同一人格?衝撃のネタバレ
本作最大のどんでん返しは、都市伝説解体センターの長である廻屋渉と主人公の福来あざみが同一人物だったという真相です。第1話から第5話までの事件の大筋は廻屋によって仕組まれたものであり、プレイヤーがポイント&クリックしてきた時間は一人芝居の茶番だったことになります。
廻屋があざみの経歴や行動を全て把握していたこと、あざみが念視能力を通じて過去の痕跡を辿ることができたこと、あざみの思考中にイマジナリー廻屋が現れてアドバイスをくれたこと。これら全ての不自然な点は、二人が同一人物だったという前提で説明がつきます。
ただし、この展開には整合性の問題があります。各話の「解体」時には、廻屋があざみの電話越しにトリックを解明してみせるのを、現場にいる全員が確認していたはずです。作中では「皆さんに伝わるように」と発言しており、現場の人間に向けて話しかけているように描かれています。
しかし、ジャンプ+で公開されているコミカライズ作品では「私の言うことをそのまま皆さんに伝えてください」と明言されており、あざみが廻屋の言葉を復唱していたことが示唆されています。ゲーム版で表現を濁したのは、ドット絵と立ち絵で構成されたビジュアルが、状況の把握をプレイヤーの想像に委ねられるからでしょう。
この手法はプレイヤーを驚かせるという目的は達成していますが、トリックとしてはややアンフェアだと感じる人もいるかもしれません。とはいえ、ミステリーにおける叙述トリックの一種として捉えれば、作品の大胆な試みとして評価できる部分もあります。
廻屋とあざみが同一人物だという情報は、ゲーム内で勘付くことはほぼ不可能です。後出しジャンケン的な展開ではありますが、その分プレイヤーに与える衝撃は絶大でした。フェアかアンフェアかは意見が分かれるところでしょう。
SAMEJIMA管理人の正体は如月歩
都市伝説解体センターをプレイし始めた。プレイし始めてまだ十数分てところだが、もう既にミステリーノベルゲームを今後もたくさんやりたい気持ちにさせられてる。やっぱりこの手の作品は好みなのか、とてもウキウキしてしまうw
あとあざみちゃんのビジュが可愛くて好みで、その点もとても良いね…… pic.twitter.com/Bq7K1p20tK
— 二極式整流真空管 (@sin_ku_kan) December 3, 2025
SAMEJIMA管理人の正体は、如月努の妹である如月歩でした。歩は兄の無念を晴らすため、廻屋渉という別人格を作り出したと解釈されます。都市伝説解体センターを立ち上げ、さらにあざみという第三の人格も生み出し、彼女を通じて真相を明らかにする計画を立てていたのです。
如月努は5ソサエティのメンバーによって死に追いやられました。彼らは自分たちの罪を努に押し付けるため、SNSを積極的に誘導し、彼を悪者に仕立て上げました。歩はこの事実を知り、兄の復讐を決意します。
歩の計画は非常に綿密でした。5ソサエティのメンバーを一人ずつ陥れ、彼らの罪を暴いていきます。都市伝説になぞらえた事件を起こすことで、かつて兄が受けた仕打ちを再現しようとしたのです。ドッペルゲンガーをはじめとする様々なトリックは、歩が関与していたと考えられます。
第6話でサイトに示された謎をあざみが解いた後、メッセージが表示されます。「おめでとう。私にたどり着いたらどうしたい」「私は如月努の無念を晴らしたい」「あなたはどうしたい?」「私に問える者は私だけ」。このメッセージの「私」は歩と廻屋を、「あなた」はあざみを指しています。
歩はあざみという人格に真相を解き明かしてもらうことを望んでいました。自分一人で復讐を遂行するのではなく、別の人格である「妹」に真実を証明させることで、兄の無念を晴らそうとしたのです。この複雑な心理構造が、本作の物語を深いものにしています。
あざみが「自分を見ている」と感じた理由

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第5話の調査で、あざみがドッペルゲンガーを念視した際、ドッペルゲンガーの影が「自分を見ているような気がする」と感じる描写が何度か登場します。なぜあざみはこのような感覚を覚えたのでしょうか。
この感覚は、ドッペルゲンガーの中身が如月歩、つまりあざみと同一人物だったことを示唆している可能性があります。あざみは自分が歩の別人格であることを自覚していませんが、無意識のレベルでは何かを感じ取っていたのかもしれません。
念視という能力自体が、歩の持つ能力の一部だったと解釈することもできるでしょう。過去の痕跡を辿ることができるのは、歩が綿密な計画を立てる際に必要とした能力であり、あざみにもそうした能力が備わっていたのかもしれません。自分を見ているという感覚は、同一人物だからこそ生じた現象だったという解釈も成り立ちます。
また、歩はあざみに真相を解き明かしてもらうことを望んでいました。ドッペルゲンガーとして行動する際、歩は常にあざみの存在を意識していたはずです。文字通り「あざみを見ている」状態だったため、その視線を無意識に感じ取ったという解釈も可能でしょう。
この描写は非常に巧妙な伏線でした。初見では単なる不気味な演出に思えますが、真相を知った後で振り返ると、あざみと歩が同一人物であることを暗示する重要なヒントだったことがわかります。作品全体に散りばめられた伏線の一つとして、高く評価できる要素です。
福来あざみは何歳?プロフィールの謎
「都市伝説解体センター」クリアしましたあああああぁ……
とても遊びやすくて大変面白いミステリーゲームでした!👏✨
でもちょっと今は現実が受け入れられないですね🌀
今、あざみーと全く同じ気持ちですよ…
あれ?あざみー。あざみ〜、あざみー!!#PS5 #都市伝説解体センター pic.twitter.com/MB0wol3t9n— JO@C107:2日目西け-08a (@JO_yamayama) December 3, 2025
公式キャラクタープロフィールによると、福来あざみは23歳と明記されています。また、身長はジャスミンより高く設定されており、ゲーム画面でも確認できるとおり、あざみはかなりの高身長であることがわかります。
作中では、あざみは犬神大学の学生として描かれています。ただし、多重人格設定を踏まえると、学生という設定自体が計画の一部として作られた可能性も考えられるでしょう。りぼん版では女子高生として描かれているため、媒体によって設定が異なる可能性も否定できません。
如月歩の年齢から逆算すると、あざみの年齢設定にも意味があるように見えます。如月努が大学生だった時期を考えると、妹の歩は現在20代半ばから後半と推測されます。あざみが23歳という設定は、表面上の年齢として一貫性を持たせるための数字なのかもしれません。
実際の年齢は歩と同じであり、あざみという人格が生まれたのは計画を実行するためでした。年齢設定も含めて、あざみという存在自体が演出の一部だったのです。公式プロフィールでは23歳とされていますが、これはあくまで設定上の数字として理解するのがよいでしょう。
ドッペルゲンガートリックの矛盾点

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ドッペルゲンガートリックは非常に巧妙でしたが、いくつかの矛盾点も指摘されています。まず、黒沢本人がドッペルゲンガーに遭遇した際、なぜすぐに偽物だと気づかなかったのかという疑問があります。
作中では黒沢が目に違和感を覚えたという描写がありますが、完全に見破るには至りませんでした。精巧な黒沢マスクとはいえ、本人と対面すれば何らかの違和感があるはずです。ただし、黒沢以外の関係者は全員共犯であり、他者に気づかれる心配はなかったため、この程度の精度で十分だったとも言えます。
次に、サーバー室と社長室のドッペルゲンガーが実在したのか、それともジマーの嘘だったのかという問題があります。歩が実際に変装して現れた説と、ジマーが目撃情報を偽証しただけという説が存在します。念視で姿が見えたことから、実在した可能性が高いと考えられますが、公式からの明確な答えは出ていません。
また、黒沢の父親宅のドッペルゲンガーは黒沢本人の自演でしたが、他のドッペルゲンガーとの関連性が不明瞭です。歩はなぜ自演のドッペルゲンガーと、自分が演じるドッペルゲンガーを混在させたのでしょうか。おそらく、都市伝説になぞらえるというこだわり以上の意味はなかったのでしょう。
さらに、優弥のドッペルゲンガーについても疑問が残ります。優弥本人が自分のドッペルゲンガーを目撃しており、目撃者全員がグルだったという説明では矛盾が生じます。この点については公式からの明確な説明がなく、プレイヤーの解釈に委ねられている部分です。
ドッペルゲンガートリックには複数の矛盾点が存在します。作品の構造上、全ての整合性を完璧に保つことは困難だったのかもしれません。プレイヤーを驚かせることを優先した結果、細部の整合性が犠牲になった可能性があります。
第5話で廻屋が姿を消した本当の理由
都市伝説解体センター、2周目だからこそ分かる伏線がたくさんあってゾワゾワする…面白い、楽しい、辛い、苦しいの感情がぐるぐるしてる……
そしてやっぱり廻屋渉が好きすぎる pic.twitter.com/7ZiXFmPVLS
— りい (@kobukineko) September 13, 2025
第5話の調査中、廻屋は「黒沢から追加の依頼を受けた」と言って姿を消します。なぜこのタイミングで廻屋は姿を消す必要があったのでしょうか。追加の依頼については後に言及がなく、嘘だった可能性が高いと考えられます。
廻屋が肉体を持たない脳内人格であることを考えると、あざみの前から姿を消しても、歩が自由に行動できる時間が増えるわけではありません。ジマーへの指示や黒沢周りのハッキングなど他の作業があったという説もありますが、わざわざ姿を消す必要性は薄いように思えます。
一つの解釈として、歩があざみに距離を置こうとしたという見方があります。第5話の調査初日は、5ソサエティのメンバー4人の事件が終了し、黒沢の部屋にある決定的証拠のHDDを奪取すれば、グレートリセットのお膳立てが全て整う状況でした。
歩は妹である自分が真実を証明したことを明らかにすることを望んでいました。別人格であるあざみが本番で自力で解体できるよう、調査能力を向上させてほしいという思いがあったのかもしれません。また、あざみがより自分の考えで自由に行動できるよう、自分たちの関与を減らしたいという配慮もあったでしょう。
第6話でサイトに示された謎をあざみが解いた後、「私に問える者は私だけ」というメッセージが表示されます。このメッセージは、あざみという人格が誕生した時から予定されていた最終局面を示唆しています。そのときが近付いたことを察し、あざみと距離を置いたという解釈が成り立つでしょう。
ただし、第5話でも解体を行っており、第6話でも廻屋はそれなりに関与しています。この解釈は説得力に欠ける部分もあり、他に正しい答えがある可能性も否定できません。公式からの追加情報が待たれるポイントの一つです。
作品全体に散りばめられた伏線の考察

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都市伝説解体センターには、数多くの伏線が散りばめられています。初見では気づかない細かな描写が、真相を知った後で重要な意味を持つことがわかります。
例えば、第2話のラストで四谷みわこの父・次男の背後に現れた赤い影についても、多くのプレイヤーが疑問を抱いています。次話では「きのこが消息不明」と語られるだけで、次男の安否は不明のままです。怪異が実在する世界観を示唆する描写ですが、詳細は語られていません。
また、美桜がどうやって栄子の家に侵入したかという疑問も残されています。「ベッドの下の男」という都市伝説になぞらえた描写がありましたが、実際にどのような方法で侵入したのかは明確にされていません。怪異の力を借りたのか、物理的なトリックがあったのか、解釈が分かれるところです。
優弥と如月努が一緒に写っていた写真がゴミ箱にあったことについても、誰がいつ何のために用意したのか不明です。おそらく歩が証拠として用意したものでしょうが、詳細な経緯は語られていません。こうした細部の描写が、作品全体の謎めいた雰囲気を作り出しています。
SNS調査で「あの人は背中を押してくれる」という旨のツイートを見た際、あざみが「なんか覚えがあるな」と言う場面もあります。これが何を指しているのか明確な答えはありませんが、おそらく歩が過去にあざみという人格に対して行った働きかけを示唆しているのでしょう。
公式からの追加情報と今後の展開への期待

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都市伝説解体センターは、公式からのネタバレ画像やキャラクタープロフィールの公開により、徐々に真相が明らかになってきました。しかし、依然として多くの疑問が残されています。
ゼロ枚目の詳細な内容、美桜があざみの正体を知っていたか、あざみは実際に犬神大学の学生だったかといった疑問については、今後の公式からの情報提供が期待されます。りぼん版のコミカライズでは設定が異なる可能性もあり、複数の媒体で異なる真相が描かれる可能性もあります。
キャラクタープロフィールでは、廻屋のプロフィールがUNKNOWNになっており、実在しない人物であることが示唆されています。「何センチがいい?」といった回答で、ネタバレを回避しながらもヒントを提供する巧妙な手法が取られています。こうした公式の情報提供の仕方にも注目が集まっています。
トシカイくんの誕生日がクリスマスイブであることは、聖ニコラオ=サンタクロースの元ネタに関連しており、トナカイにも親しみがあるというマスコットキャラ設定と読むこともできるでしょう。細部にまでこだわった設定が、作品世界の深みを増しているのです。
没となったママのデザインが美桜に似ているという指摘もあり、歩と美桜の関係についても今後明らかになる可能性があります。歩が美桜を友達と思っていてくれることを願うファンも多く、キャラクター同士の関係性についても注目が集まっています。
作品には未回収の伏線や謎が数多く存在します。全てが明確に説明されているわけではなく、プレイヤーの解釈に委ねられている部分も少なくありません。こうした余白が、作品の奥深さを生み出していると言えるでしょう。
総括:都市伝説解体センター考察|ドッペルゲンガーの正体と伏線を徹底解説
- 公式ネタバレ画像により黒沢マスクの存在がほぼ確定
- 黒沢マスクを被った人物は作中で合計4回登場
- 中身が如月歩という解釈が考察界隈では濃厚
- 社長室や自宅での侵入は歩本人の可能性が高い
- SAMEJIMAアジトで管理人が二重マスクを着用していた理由は真相へのヒント提示
- ジャスミンが「ゼロ枚目」と発言したのは予言カード模倣に気づいたため
- ゼロ枚目は事後捏造カードという解釈が有力
- 廻屋渉とあざみは同一人物でエンディングで明示
- SAMEJIMA管理人は如月歩で廻屋とあざみは別人格
- あざみが自分を見ている感覚を覚えたのは同一人物であることの伏線
- 公式プロフィールで福来あざみは23歳と明記
- ドッペルゲンガートリックには解釈が分かれる矛盾点が存在
- 廻屋が第5話で姿を消した理由はあざみへの配慮という解釈がある
- 作品全体に未回収の伏線や謎が散りばめられている
- 公式からの追加情報により今後さらに真相が明らかになる可能性