冬野夜空さんの大ヒット作「すべての恋が終わるとしての」シリーズ、読む順番に迷っていませんか?このシリーズは現在3冊が出版されており、それぞれ異なるテーマを持つ魅力的な作品です。「140字の恋の話」「140字のさよならの話」「140字の忘れられない恋」と続くこの物語集は、続き物ではないとされていますが、すべての恋が終わるとしての順番について知ることで、より深い感動を得ることができます。
このシリーズのあらすじは、140字という限られた文字数で描かれる様々な恋愛模様。恋の始まりと終わり、別れと再会、そして忘れられない恋の記憶まで、幅広い恋愛感情が繊細に綴られています。スターツ出版から刊行されたこれらの作品は、TikTokで「30秒で泣ける」と評され、若い世代を中心に共感の輪を広げました。
この記事では、すべての恋が終わるとしての順番はどうあるべきか、初めて読む方や恋愛状況に合わせたおすすめの読み方、各巻の特徴の違いなどを詳しく解説します。シリーズ累計35万部を超える人気作品を、最大限に楽しむためのガイドをご紹介します。
- 「すべての恋が終わるとしても」シリーズ全3巻の発売順や各巻の特徴の違い
- 初めて読む人におすすめの読書順序と各恋愛状況に合わせた効果的な読み方
- 140字小説の魅力と作者・冬野夜空の世界観を理解する方法
- シリーズがTikTokで人気を集めた理由と読者からの評価ポイント
すべての恋が終わるとしても順番はどう読むべき?
今日発売。
発売日なのに売り切れてる書店さんもあるから、必ずほしいって人はお問い合わせしてみてね!!『すべての恋が終わるとしても 140字の忘れられない恋』
シリーズ第三弾ですー!!
このとんでもなく可愛い表紙を目印に!! pic.twitter.com/zmLrN7dYHB— 冬野夜空 (@fuyunoyozora__) January 26, 2024
- 3作品の発売順情報
- 各巻のテーマと特徴の違い
- 初めて読む人におすすめの順番
- 恋愛状況別おすすめ読む順番
3作品の発売順情報
冬野夜空さんの「すべての恋が終わるとしても」シリーズは、発売順に読むことで物語の世界観をより深く理解できます。このシリーズは、現在3冊が刊行されており、それぞれ発売された時期が異なります。
まず1作目は、2022年3月28日に発売された『すべての恋が終わるとしても 140字の恋の話』です。このシリーズの出発点となる作品で、恋の始まりと終わりにまつわる短編が収録されています。タイトルに「恋の話」とあるように、恋愛の様々な側面を描いた作品となっています。
続いて2作目は、2023年4月28日に発売された『すべての恋が終わるとしても 140字のさよならの話』です。1作目の発売から約1年後に世に出たこの作品は、タイトル通り「別れ」をテーマにした物語が多く収録されています。
そして最新刊となる3作目は、2024年1月26日に発売された『すべての恋が終わるとしても 140字の忘れられない恋』です。このシリーズ完結編となる作品で、一生心に残る恋愛を描いた物語が集められています。
なお、いずれの作品もスターツ出版から刊行されており、価格は1,375円〜1,485円(税込)となっています。書店やオンラインでの取り扱いも多く、シリーズの累計発行部数は35万部を超える人気シリーズとなっています。
実際にファンからは「シリーズを通して読むことで冬野夜空さんの世界観に引き込まれていく」という声も多く、一冊目から順に読むことで作者の伝えたい恋愛観を体系的に理解することができるでしょう。ただし、作者自身も述べているように、続き物ではないため、どの巻から読み始めても楽しむことが可能です。
各巻のテーマと特徴の違い
「すべての恋が終わるとしても」シリーズの3冊は、それぞれ異なるテーマと特徴を持っています。各巻の違いを理解することで、自分の気分や状況に合った一冊を選ぶことができます。
第1巻『140字の恋の話』は、恋の始まりと終わりに焦点を当てています。幼なじみへの思いや初恋の切なさ、恋する気持ちの複雑さなど、恋愛の入り口から出口までの様々な感情が描かれています。特に印象的なのは「後悔しないように」という作品で、片思いの彼に告白できなかった後悔を描いた内容が多くの読者の共感を呼んでいます。この巻は10代から20代前半の若い読者に特に人気があり、初めて恋愛小説に触れる方にもおすすめです。
対して第2巻『140字のさよならの話』は、失恋や別れ、そして再会をテーマにしています。「さよならを言えた恋は、きっと幸せな恋だった」という想いが込められた一冊で、恋愛の終わり方や別れた後の心情が繊細に描かれています。中でも「別れの挨拶」は、「またね」が口癖だった恋人同士が「さようなら」を選ぶまでの切ない心情が綴られており、失恋を経験した20代後半から30代の読者からの支持が高いのが特徴です。
最新作となる第3巻『140字の忘れられない恋』は、たとえ叶わなくても心に残り続ける永遠の恋をテーマにしています。「忘れられない恋」「叶わなかった恋」「運命の恋」という3部構成で、それぞれに心揺さぶる短編が収録されています。中でも「ただ好きなだけなのに」では、相手への想いが重荷になってしまう切ない心情が描かれており、年齢を問わず多くの読者の心に響く内容となっています。
各巻に共通するのは140字という制限の中で紡がれる濃密な物語性です。ただし、各巻の最後には通常の140字より長い短編小説も収録されており、より深い感情表現を楽しむことができます。例えば第1巻の「虹の宝物」や第2巻の「この人を好きになってよかった」は、多くの読者が涙したという感動作となっています。
これら3冊は単なる続編ではなく、それぞれが独立した作品集となっているため、自分の心情や状況に合わせて選ぶことで、より深く共感できる一冊に出会えるでしょう。
初めて読む人におすすめの順番
冬野夜空『すべての恋が終わるとしても』
上の子中1が借りてきたのですが、短くわかりやすいので普段本を読まない人向きですね。ママも読んでみたらと勧められたものの恋の話だけというのは中年には糖分高めでした。最近はけんごさんのYouTubeや友達を参考に次読む本を決めている中1です。#読了 pic.twitter.com/YLYVrROoHc— みぐ@猫とか本とか (@rainhym) December 16, 2024
「すべての恋が終わるとしても」シリーズを初めて手に取る方には、発売順に読むことをおすすめします。この読み方なら、作者・冬野夜空さんの世界観を自然に理解しながら、恋愛の始まりから終わり、そして忘れられない思い出へと続く感情の流れを体験できます。
まず最初に『すべての恋が終わるとしても 140字の恋の話』から読み始めることで、恋愛の始まりと終わりという基本的なテーマに触れることができます。この一冊は10代から20代前半の読者に特に人気があり、恋愛小説の入門書としても最適です。幼なじみへの淡い想いや、何気ない日常の一コマが優しく描かれており、読みやすさも特徴のひとつです。
次に『すべての恋が終わるとしても 140字のさよならの話』へと進みましょう。こちらはより成熟した恋愛の終わり方や、別れた後の心情に焦点を当てた内容となっています。1巻で恋愛の甘さを味わった後、2巻でその終わりの切なさを知ることで、より深く恋愛の機微を理解できるでしょう。
最後に『すべての恋が終わるとしても 140字の忘れられない恋』で、シリーズの集大成を味わうことができます。これまでの2冊の経験を経て、「たとえ恋が終わっても、その思い出は永遠に心に残る」というシリーズのメインテーマをより深く理解できるはずです。
ここで注意したいのは、各巻は続き物ではないという点です。作者自身も「どちらから読んでも問題ない」と述べているように、それぞれが独立した作品集となっています。そのため、必ずしも発売順に読む必要はなく、気になった巻から読み始めても十分に楽しめます。
各巻は224ページほどと読みやすい分量で、140字の短編が中心のため、通勤・通学の時間や寝る前のリラックスタイムにもぴったりです。忙しい日々の中でも、気軽に読める作品となっているので、まずは1冊目から順に読み進め、自分のペースで冬野夜空さんの世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
恋愛状況別おすすめ読む順番
「すべての恋が終わるとしても」シリーズは、読者の恋愛状況によって読む順番を変えることで、より共感度が高まる作品です。自分の今の心情や経験に合わせた順番で読むことをおすすめします。
まず失恋したばかりの方には、『140字のさよならの話』から読み始めるのが効果的です。この2巻目は「さよなら」をテーマにしており、失恋の痛みや寂しさに寄り添ってくれる内容となっています。特に「別れの挨拶」や「三月十四日」といった作品は、失恋の痛みと向き合う勇気を与えてくれるでしょう。冬野夜空さんは「失恋作品を書くことで、読者の心に寄り添いたい」と語っていますが、その思いは確かにこの作品に反映されています。失恋の傷を癒した後に、1巻目や3巻目へと読み進めることで、新たな恋への希望も見えてくるかもしれません。
一方、恋愛をしたことがない方や恋愛初心者には、『140字の恋の話』からスタートするのがベストです。恋の入り口から始まるこの1巻目は、恋に落ちる瞬間や恋心の芽生えを丁寧に描いており、恋愛に対する憧れや期待を膨らませてくれます。特に「理想の恋人」や「恋人の好物」といった作品は、恋愛の甘さや楽しさを感じさせてくれるでしょう。この巻はTikTokでも10代を中心に大きな話題となり、「30秒で泣ける」と評されるほどの共感を呼んでいます。
現在恋愛中の方や、過去の忘れられない恋を抱えている方には、『140字の忘れられない恋』がおすすめです。この3巻目は「たとえ叶わなくても、一生に一度の恋だった」というテーマのもと、心に残り続ける恋の形を描いています。今の恋愛をより大切にしたい方や、過去の恋を美しく思い出したい方の心に響く内容となっているでしょう。
また、恋愛に疲れている方や一度恋愛から距離を置きたい方には、どの巻から読んでも構いませんが、特に3巻目の『忘れられない恋』から読むことで、恋愛の本質や価値について考えるきっかけになるかもしれません。
ここで重要なのは、どの巻も140字という短い言葉で感情を鮮やかに描き出しているという点です。このコンパクトな表現形式は、読者自身の経験や感情を投影しやすく、自分だけの解釈で物語を膨らませることができます。あなたの今の状況に最も共感できる1冊から始めて、少しずつシリーズ全体を楽しんでみてはいかがでしょうか。
すべての恋が終わるとしてもの順番で読むメリット
漫画の新刊出てるかなぁ?ってフラっと本屋に行ったんだけど📚
買ったのはこちら…
( ・-・ )ンー…病んでる?w
「すべての恋が終わるとしても」は3種類あって、恋の話、さよならの話、忘れられない恋ってのがあったの👀
さよならも忘れられない恋も暗くなっちゃうから『恋の話』にした😌 pic.twitter.com/qkWATN2nwk— 桜 桃 -ʏᴜsᴜʟᴀ- (@sakura_kiss_s) December 14, 2024
- シリーズ全体の世界観を楽しむ
- TikTokで話題の理由と人気の秘密
- 出版社スターツ出版の他作品
- 140字小説の魅力とは?
- 作者・冬野夜空のプロフィール
- 各巻の読者レビューと評価
シリーズ全体の世界観を楽しむ
「すべての恋が終わるとしても」シリーズの最大の魅力は、3冊を通して描かれる重層的な恋愛の世界観です。各巻が独立した作品集でありながらも、全体を通して読むことで見えてくる冬野夜空さんの恋愛哲学は、読者の心に深く響くものがあります。
このシリーズ全体に流れる大きなテーマは「たとえすべての恋が終わるとしても、確かにそこにあった幸せは永遠だ」というメッセージです。1巻目の『恋の話』で描かれる恋の始まりと終わり、2巻目の『さよならの話』で描かれる別れと再会、そして3巻目の『忘れられない恋』で描かれる永遠に心に残る恋の形。これらはすべて、一見別々の物語のようでいて、実は人間の恋愛感情の連続性を表現しているのです。
シリーズを通して読むと気づくのは、各巻に収録された短編の中に、時折つながりを感じる作品があることです。例えば、1巻目の「理想の恋人」と2巻目の「いちばん好きな人」には共通するモチーフがあり、別の視点から同じような状況を描いているような印象を受けます。また、3巻目の「忘れられない恋」シリーズは、1巻と2巻で描かれた恋の余韻を感じさせる内容となっています。
また、各巻の最後に収録されている短編小説にも注目です。1巻目の「虹の宝物」、2巻目の「この人を好きになってよかった」、3巻目の特別収録「ある日、道端で彼女を拾った」は、それぞれが独立したストーリーでありながら、恋愛の異なる局面を掘り下げており、シリーズ全体のテーマをより深く理解する助けとなります。
さらに面白いのは、巻ごとに微妙に変化する文体や表現方法です。1巻目はやや甘酸っぱさが強調された表現が多いのに対し、2巻目はより成熟した切なさが表現され、3巻目ではより普遍的で深い感情が描かれています。これは恋愛経験の深まりや年齢による変化を反映しているようで、読者自身の成長とも重ね合わせることができるでしょう。
ただし、シリーズ全体を楽しむ際の注意点としては、一気に読み進めるよりも、それぞれの巻を味わいながらゆっくりと読むことをおすすめします。140字という短い文章は、その余白に読者自身の経験や感情を投影する余地が大きいため、急いで読み進めると見落としてしまう魅力があるかもしれません。特に左ページの挿絵がパラパラ漫画のようになっているという遊び心も、じっくりと楽しむと良いでしょう。
冬野夜空さんが「誰かのための物語がきっとある」と語るように、シリーズ全体を通して読むことで、あなた自身のための特別な物語に出会えるかもしれません。
TikTokで話題の理由と人気の秘密
「すべての恋が終わるとしても」シリーズがTikTokで爆発的な人気を集めた理由は、現代のSNS文化と若者の感性に見事にマッチした作品特性にあります。「30秒で泣ける」という評価とともに口コミで広がり、シリーズ累計35万部を超える大ヒットとなった背景には、いくつかの重要な要素があります。
まず第一に、140字という短い文字数で完結する物語形式が、短尺コンテンツを好む現代の若者の消費傾向と見事に合致しています。TikTokの15秒〜60秒の動画に慣れた世代にとって、わずか140字で完結する物語は取り組みやすく、短時間で感動を得られる効率の良い読書体験を提供しています。実際に本書の読者からは「1時間くらいでライトに読み切ることができたので、読書が得意でない方も読みやすい」というコメントが多く寄せられています。
第二に、その短さにもかかわらず、読後に強い余韻を残す感情表現の豊かさが特徴です。例えば「すべての恋が終わるとしても幸せだったあの瞬間だけは、きっと永遠だ」という一文には、恋愛の本質が凝縮されています。この感情の濃密さは、感情表現が重視されるTikTokの文化とも共鳴し、多くの若者が自分の経験と重ね合わせてコンテンツを作成・共有する動機となりました。
また、TikTokでの拡散に大きく貢献したのが、本書の「引用しやすさ」です。140字というちょうど良い長さは、SNSでのシェアに最適であり、加えて表紙のデザイン性の高さも「映える」コンテンツとして注目を集めました。特に透明感のある表紙イラストは、本自体をファッションアイテムのように扱うブックスタグラム文化とも相性が良く、SNS上での視認性を高めています。
さらに興味深いのは、本書がデジタルネイティブ世代の中で「紙の本」として支持されている点です。デジタルで育った世代が、あえてアナログな本という形態に惹かれている背景には、SNS疲れや画面疲れからの逃避、そして手元に「所有」できる満足感があるのかもしれません。実際、レビューには「本読むの苦手な人でもエッセイみたいに読めるのでおすすめ」という意見も見られます。
ただし、TikTokでの人気は必ずしも全ての読者に当てはまるものではなく、年齢や好みによって評価が分かれる点も念頭に置いておくべきでしょう。30代以上の読者からは「薄い」「もっと熟読できる本が好き」という意見もあり、世代によって受け止め方が異なることがうかがえます。
それでも、冬野夜空さんの「すべての恋が終わるとしても」シリーズは、140字という制約の中で多様な恋愛感情を表現し、SNS時代に新たな「読書体験」を提供した画期的な作品として、文学史に残る可能性を秘めています。
出版社スターツ出版の他作品
スターツ出版文庫3月刊の見本誌が届きましたー!
発売日は28日です✨ (※25日が搬入日になりますので、フラゲもぜひ!)
よろしくお願いいたします!🐚 pic.twitter.com/PBDCEyTsso
— スターツ出版文庫 (@stabunko1) March 14, 2025
「すべての恋が終わるとしても」シリーズを出版しているスターツ出版は、恋愛小説や若者向けの作品を多く手がけている出版社です。冬野夜空さんの作品以外にも、読者の心に響く魅力的な書籍を多数刊行しています。
冬野夜空さんの他の作品としては、2019年のデビュー作『満月の夜に君を見つける』が挙げられます。この作品は累計10万部を突破する人気作となりました。続く2020年の『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』も大ヒットし、累計25万部を突破しています。さらに『あの夏、夢の終わりで恋をした。』や『100年越しの君に恋を唄う。』なども評判を呼んでいます。これらはいずれも「すべての恋が終わるとしても」シリーズとは異なる長編小説ですが、切ない恋愛を描く冬野さんの作風を楽しむことができます。
スターツ出版の強みは、若い世代の共感を呼ぶ作品を次々と生み出していることです。特に恋愛をテーマにした小説は、10代から20代の読者を中心に支持されています。書籍の販売戦略も特徴的で、各書店での特典付きキャンペーンや、SNSと連動したプロモーションなど、若者の読書欲を刺激する工夫が随所に見られます。
例えば「すべての恋が終わるとしても―140字の忘れられない恋―」の発売時には、書店ごとに異なる購入特典を用意し、コレクター心をくすぐる戦略が取られました。このような販促活動も、シリーズの人気を後押ししています。
スターツ出版の他の人気シリーズとして、ライトノベルや青春小説のジャンルでもヒット作を多数出版しています。「ケータイ小説」ブームを牽引した出版社としても知られており、若者の読書離れが叫ばれる中、新たな読書層を開拓してきた功績は大きいと言えるでしょう。
ただし、スターツ出版の作品は、文学性よりも読みやすさや共感性を重視した作風が多いため、純文学や複雑な物語構造を好む読者には物足りなく感じられる場合もあります。レビューの中には「軽い」「薄い」という評価も見られますが、それこそが忙しい現代人や読書習慣のない若者に受け入れられている理由でもあります。
冬野夜空さんの「すべての恋が終わるとしても」シリーズを気に入った方は、同じ作者の長編小説や、スターツ出版の他の若手作家の作品にも目を向けてみると、新たな読書体験が広がるかもしれません。
140字小説の魅力とは?
「すべての恋が終わるとしても」シリーズの最大の特徴は、140字という限られた文字数で紡がれる物語の密度の高さです。この独特のフォーマットには、従来の小説にはない魅力があります。
140字小説の起源は、旧Twitterの文字数制限にあります。冬野夜空さんはSNS上で投稿していた短い物語が反響を呼び、それらを集めて書籍化したのが「すべての恋が終わるとしても」シリーズの始まりでした。限られた文字数の中に物語を閉じ込めるという制約が、逆に創造性を刺激し、読者の想像力を喚起する効果を生み出しています。
この140字という短さの魅力は、まず読みやすさにあります。1話が見開き2ページで完結するため、わずかな時間でも読み進めることができ、読書のハードルを下げています。「本読むの苦手な人でもエッセイみたいに読める」というレビューにあるように、普段本を読まない人にとっても取り組みやすい形式となっています。
さらに重要なのは、140字という制約がもたらす「余白の美学」です。全てを語り尽くすのではなく、あえて言葉を削ぎ落とすことで、読者に想像の余地を与えています。例えば「三月十四日」という作品は、そのタイトルと内容から読者それぞれが異なるストーリーを思い描くことができます。このように読者の想像力を刺激する仕掛けが、140字小説の大きな魅力と言えるでしょう。
また、140字という短さでありながら、一瞬で心に刺さる言葉の選び方も特筆すべき点です。例えば「すべての恋が終わるとしても幸せだったあの瞬間だけは、きっと永遠だ」という一文には、恋愛の本質が凝縮されています。言葉の一つ一つが慎重に選ばれているからこそ、短いながらも強い余韻を残すことができるのです。
140字小説はある意味で、現代詩に近い側面も持っています。実際、レビューの中には「小説というより詩のような感覚でサクサク読めた」という感想も見られます。言葉のリズムや響き、改行の効果など、詩的要素を持ちながらも、明確なストーリー性を持っている点が、この形式の独自性と言えるでしょう。
ただし、140字小説には限界もあります。複雑な心理描写や緻密な背景設定など、長編小説の持つ深みには欠ける面もあります。「なんか、せつなさそう…。薄すぎず濃すぎずでちょうど良かった」というレビューにあるように、軽さと深さのバランスは読者によって評価が分かれるポイントです。
それでも「すべての恋が終わるとしても」シリーズが多くの読者の心を掴んだのは、この140字という形式が現代人の生活リズムや感性に合致していたからこそでしょう。スマートフォンの画面でも読みやすく、SNSで共有しやすい長さであることも、その人気を支えています。
140字の世界は小さいようで無限大です。わずかな言葉の中に込められた感情の深さに触れる体験は、ページをめくるたびに新しい発見をもたらしてくれるでしょう。
作者・冬野夜空のプロフィール
冬野夜空(ふゆのよぞら)さんは、「すべての恋が終わるとしても」シリーズで多くの読者の心を掴んだ人気作家です。埼玉県在住で、10代の頃から執筆活動を続けてきた若手作家の注目株です。
冬野さんの作家としての本格的なデビューは、大学在学中の2019年に発表した『満月の夜に君を見つける』でした。このデビュー作は累計10万部を突破する大ヒットとなり、若い読者を中心に支持を集めました。そして翌2020年には『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』を発表し、この作品もまた累計25万部を突破する大きな成功を収めています。
「すべての恋が終わるとしても」シリーズは、元々SNS上で投稿していた140字の小説を書籍化したものです。特にTwitter(現X)を中心に短い物語を発表していたことが、この形式の作品の誕生につながりました。冬野さんはこれらの短編を通じて、少ない言葉で多くの感情を表現する才能を発揮しています。
冬野さんの作品の特徴は、切なくも温かい恋愛描写です。特に若い世代の共感を呼ぶリアルな感情表現や、日常の中の小さな幸せを丁寧に切り取る視点は、多くの読者の心に響いています。また、ファンタジー要素を取り入れた作品も手がけており、幅広い表現力を持つ作家として評価されています。
SNSにも積極的に発信しており、X(旧Twitter)やInstagram、TikTokなどのアカウントを持っています。これらのプラットフォームでファンとの交流を深めながら、新たな作品のヒントを得ていることも、現代的な作家としての特徴と言えるでしょう。
「すべての恋が終わるとしても」シリーズの第3巻『140字の忘れられない恋』の著者コメントでは、「SNSで話題になったこともあり、140字小説の書籍化第三弾を早くも出せる運びとなりました」と語っています。また「"誰かの為の物語"は一巻二巻と変わらずにきっとあると思うので、『これこそ私の物語』というものを探してみてください」とも述べており、読者一人ひとりに寄り添う物語を届けたいという思いが伝わってきます。
冬野さんの作家としての歩みは、ソーシャルメディア時代における新しい文学のあり方を示しているとも言えるでしょう。ページ数の多い長編小説から、SNSで共有しやすい短編まで、様々な形式で読者に物語を届ける姿勢は、これからの文学の可能性を広げるものとして注目されています。
各巻の読者レビューと評価
『すべての恋が終わるとしても』#読了
様々な恋愛のシチュエーションが140文字で綴られています。
この本を読んでいて、あまりにも遠い記憶過ぎて、あつ、そんなこともあったね、と思い出したのが「愛の告白」。
日本の独特の文化のようですが、あのドキドキ感を久し振りに味わいたい自分もいて…。 pic.twitter.com/qeFSHyVeOa— ひこうき雲@本のある生活 (@hanashitai_hon) October 15, 2024
「すべての恋が終わるとしても」シリーズは、各巻ごとに読者からさまざまな評価を受けています。レビューを見ると、共感する人がいる一方で、物足りなさを感じる人もいるなど、意見が分かれる傾向があります。ここでは、各巻のレビューから見える特徴や評価のポイントをまとめてみましょう。
まず第1巻『140字の恋の話』は、Amazonや書評サイトの評価を見ると、5段階中平均3.6という評価を得ています。特に10代から20代の若い読者からの支持が高く、「恋がしたくなるような素敵なお話が詰まった本」「140字の中に色々な物語が詰め込まれている」「自分の中で想像できるから楽しい」といった好意的なコメントが目立ちます。一方で「うすっぺらいお話にしか感じなかった」「恋愛がテーマなのに記憶喪失になったり恋人が亡くなったりするのが現実的ではない」といった批判的な意見も見られます。
第2巻『140字のさよならの話』は、平均評価4.3とやや高評価を得ています。「切ない恋がぎゅっとつまっていて感動した」「見開きで1つの話なのでスラスラ読めた」という声に加え、「いちばん好きな人」と「いちばん好きな人だから」のようなすれ違いを描いた作品に感情を揺さぶられたという感想が多く見られます。また、最後の短編「この人を好きになってよかった」については「泣きそうになった」という感想が複数あり、感動作として高い評価を得ています。
第3巻『140字の忘れられない恋』については、比較的新しい作品のため評価はやや少ないものの、平均4.0という評価となっています。「すぐに届いて良かった」「よき」といった簡潔な感想が多い中、「恋の経験があるすべての人に読んでほしい」「恋愛に夢中になって彼のことで一喜一憂していた日々を思い出せる」といった共感を示すレビューも見られます。
全巻を通した特徴的な意見としては、年齢層による評価の差が顕著です。10代や20代前半の読者からは「共感できる」「心に響く」という感想が多い一方、30代以上の読者からは「若い世代向け」「薄い内容」という評価が目立ちます。例えば「今の若い女の子はどんなものを読んで共感してるのか興味で読んでみた」「10代20代くらいの時に読んでいたら、ささる言葉が色々あったのかもしれない」といったコメントは、このシリーズが若年層をターゲットにしていることを示しています。
また、読書習慣の有無によっても評価が分かれる傾向があります。「読書が苦手な方も読みやすい」「1時間くらいでライトに読み切ることができた」という声がある一方で、「もっとしっかり熟読できる本のほうが個人的には好き」「140字では…」と物足りなさを感じる読者も少なくありません。
さらに興味深いのは、形式に対する評価です。「140字だからすごく読みやすい」「140字で表現するのは純粋に凄い」という感想がある一方、「140字なのか?Twitterの上限数が140字だからです」「140字の中に全てを詰め込むって中々大変」など、形式そのものへの関心を示すコメントも見られます。
総じて言えるのは、このシリーズが若い世代を中心に共感を呼ぶ一方で、従来の小説のように深い物語性を求める読者には物足りないと感じられる傾向があるということです。ただし、その「軽さ」こそが現代の忙しい読者や読書習慣のない若者に受け入れられている理由でもあり、シリーズの特性として捉えることができるでしょう。
総括:すべての恋が終わるとしてもの順番はどれから?初心者ガイド
この記事をまとめると、
- 「すべての恋が終わるとしても」シリーズは全3巻で構成されている
- 発売順は1巻「恋の話」(2022年3月)、2巻「さよならの話」(2023年4月)、3巻「忘れられない恋」(2024年1月)
- 各巻はそれぞれ独立した作品集であり、続き物ではない
- 1巻目は恋の始まりと終わりを描き、10代〜20代前半に人気がある
- 2巻目は別れと再会をテーマにしており、20代後半〜30代の支持が高い
- 3巻目は一生忘れられない恋愛を描いた作品で、幅広い年齢層に響く
- 初めて読む人は発売順に読むことで作者の世界観を段階的に理解できる
- 失恋した人は2巻目から読むことで心の痛みに寄り添える内容を楽しめる
- 恋愛初心者は1巻目から読むと恋愛に対する憧れや期待が膨らむ
- 現在恋愛中の人や過去の恋を抱える人には3巻目がおすすめ
- 全巻に共通して140字という制限の中で濃密な物語が描かれている
- 各巻の最後には通常より長い短編小説が収録されている
- TikTokで「30秒で泣ける」と評され、若者を中心に話題となった
- シリーズの累計発行部数は35万部を超える人気作品
- 出版社のスターツ出版は若者向け恋愛小説で定評がある