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漫画Nの正体について気になっていませんか。くるむあくむ原作、にことがめ作画によるホラー漫画Nは、読み進めるほどに謎が深まる異色の作品として注目を集めています。
男子中学生5名の失踪事件、小学校1クラスの惨殺事件、自動車暴走による死亡事故。一見すると無関係に見えるこれらの凶悪事件には、ある共通点がありました。それは現場に残されたNの文字です。作中では2000年前に崩壊したはずの宗教団体Nが都市伝説として世間を賑わせており、オムニバス形式で展開される各エピソードが徐々につながっていく構成は、読者の考察意欲を強く刺激するものとなっています。
この記事では、くるむあくむのNを様々な角度から考察し、作品に散りばめられた謎と伏線を深掘りしていきます。
- 2000年前に崩壊した宗教団体Nの正体と現代に復活した理由
- 第2話に登場する黒い靄のかみさまが示唆する怪異の本質
- 原作者くるむあくむとホラー作家背筋の関係性から見える作家性
- 栞を挟むなという警告やコメントが付かない現象に隠されたメタ構造
くるむあくむの『N』考察!宗教団体の謎に迫る

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- 漫画Nの基本情報とあらすじ
- 2000年前に崩壊した宗教団体Nとは
- 失踪・惨殺・事故をつなぐNの文字
- オムニバス形式で描かれる都市伝説の恐怖
- 第2話に登場するかみさまの正体
- 原作者くるむあくむと背筋の関係性
漫画Nの基本情報とあらすじ
漫画Nは、KADOKAWAの電撃コミックスNEXTレーベルから刊行されているホラー作品です。原作をくるむあくむ氏、作画をにことがめ氏が担当しており、2023年8月にコミックウォーカー(カドコミ)で連載が開始されました。
物語の導入部となるキャッチコピーは「ぼくの視界も、心も、すべてNに埋め尽くされていく」という不穏なものです。この一文だけで、作品全体を覆う不気味な雰囲気が伝わってきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品タイトル | N(エヌ) |
| 原作 | くるむあくむ |
| 作画 | にことがめ |
| ジャンル | 青年マンガ / ホラー / オカルト |
| 掲載 | コミックウォーカー(カドコミ) |
| レーベル | 電撃コミックスNEXT |
| 既刊 | 2巻(1巻:2024年6月、2巻:2025年6月発売) |
あらすじを簡潔にまとめると、作中では複数の凶悪事件が発生しています。作品紹介によれば、男子中学生5名の行方不明事件、小学校で起きた1クラス全員の惨殺事件、そして自動車暴走による2名の死亡事故が描かれており、これらの事件現場にはいずれもNという文字が残されているとされています。
各エピソードは一見すると独立した短編のように進行しますが、読み進めるうちにそれぞれの物語が緩やかにつながっていることに気づかされます。第1話はA、第2話はBというようにアルファベット順にタイトルが付けられており、第14話がNに到達することが予告されている点も特徴的でしょう。
2000年前に崩壊した宗教団体Nとは
#日本怪奇幻想読者クラブ#今日買った・届いた本を紹介する
漫画『N』くるむあくむ/にことがめ
僕の視界も、心も、すべてNに奪われた。
一連の事件現場に残された「N」の文字。
2000年前に崩壊したはずの宗教団体「N」。
「N」とは一体何なのか?
これは、第14話「N」に至るまでの物語。 pic.twitter.com/i0irzS5kf7— オディロン 読書 (@odilon_book) June 28, 2024
作品の核心に関わる存在として、2000年前に崩壊したはずの宗教団体Nが挙げられます。この設定は、読者に多くの疑問を投げかけるものになっているといえるでしょう。
なぜ2000年も前の存在が現代の日本で凶悪事件を引き起こしているのか。この疑問に対して、いくつかの仮説を立てることができます。
概念としての復活という仮説
第一に考えられるのは、Nが物理的な組織ではなく概念やミームとして復活したという解釈です。宗教団体としての実体は2000年前に滅びたものの、Nという思想や呪いだけが形を変えて生き延び、現代人の心の隙間に入り込んでいるのかもしれません。
この仮説を支持する根拠として、作中で描かれるNの侵入経路が挙げられます。第2巻の紹介文によると、怪異は小さな祠、原稿用紙、水槽、液晶画面、窓枠、浴槽といった日常のあらゆる場所から入り込むとされています。これは物理的な存在というよりも、認識や思考を媒介にして広がる概念的な存在を示唆しているように思えます。
2000年という数字の意味
2000年という時間軸にも注目すべきでしょう。キリスト教をはじめとする多くの宗教において、2000年という数字は象徴的な意味を持っています。作者が意図的にこの数字を選んだとすれば、Nは既存の宗教観を解体あるいは反転させた存在として描かれている可能性も考えられます。
ただし、これらはあくまで推測の域を出ません。作品が完結していない現時点では、宗教団体Nの真の正体は明らかになっていないのです。
失踪・惨殺・事故をつなぐNの文字

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作品紹介によれば、作中で起こる事件にはすべて現場にNの文字が残されているという共通点があります。この設定から、一見無関係に見える事件が実は一つの大きな流れの中にあることが示唆されています。
これらの事件を考察する上で重要なのは、Nの文字が誰によって、どのような意図で残されているのかという点です。作中の描写から推測すると、Nは被害者や加害者が意図的に書いたものではなく、むしろ怪異に触れた結果として自然と現れるもののように見えます。
第1話では、肝試しに訪れた少年たちの前に異様な家族が現れ、地面に何度もNの文字を描くシーンがあるとされています。読者の感想によれば、この家族の表情は明らかに常軌を逸しており、すでにNに侵食された存在として描かれているようです。
つまりNの文字は、単なる犯行声明やメッセージではなく、怪異との接触を示す痕跡として機能していると考えられます。Nを書く行為そのものが、被害者から加害者への転換点なのかもしれません。
オムニバス形式で描かれる都市伝説の恐怖
そういえば勧められた「N」読んだけど良かった
「不安の種」とか「後遺症ラジオ」みたいな感じの作風でオムニバスなんだけどうっすら連作というホラー漫画
しかし2巻が出たら早くも核心的な話になりそうでどうなるのかワクワクするな
byウラド pic.twitter.com/ThJtMQYBJc
— ウラドくんとハラキリくん (@Ura_Hara_kun) June 15, 2025
本作の構造的特徴として、オムニバス形式が採用されている点が挙げられます。各話は独立した主人公と舞台を持ちながらも、Nという共通項によって全体が緩やかにつながっていく構成です。
このオムニバス形式には、複数の効果があると分析できます。
まず、読者に次は誰が犠牲になるのかわからないという不安感を与えることに成功しています。固定の主人公がいないため、登場人物の誰もが安全ではないという緊張感が全編を通して維持されるのです。
また、各話のタイトルがアルファベット順になっている点も見逃せません。第1話A、第2話B、第3話Cと進み、第14話でNに到達する構成は、カウントダウンのような効果を生み出しています。巻末には「第14話Nまであと○話」という予告が入り、読者は否応なしに終末への接近を意識させられます。
一部の読者の間では、話数の並びや目次に不規則な部分があるのではないかという指摘もあるようです。例えば第5話Eの後に第7話Gが来るといった構成や、目次の一部が反転しているという報告が見られます。ただし、これらは読者報告に基づくものであり、公式に確認された演出かどうかは現時点では判断が難しい状況です。もし事実であれば、作品世界の歪みや狂いを視覚的に表現する意図があるのかもしれません。
オムニバス形式は、都市伝説というテーマとも相性が良いといえます。都市伝説は本来、不特定多数の人々の間で語り継がれるものであり、特定の主人公を持ちません。Nもまた、誰の身にも起こりうる怪異として描かれることで、都市伝説としてのリアリティを獲得しているのです。
第2話に登場するかみさまの正体

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作品を考察する上で避けて通れないのが、第2話に登場するかみさまと呼ばれる存在です。読者の感想によれば、この回ではある少女が自分の家族とともにかみさまを崇拝している様子が描かれているとのことです。
少女はかみさまを家族の一員として認識しており、母親もまたこの存在を愛している様子が描写されているようです。しかし、かみさまの正体は黒い靄のような不定形の存在であり、明らかに人間ではありません。
かみさまとNの関係性
第2話の小学校で起きた惨殺事件は、少女がかみさまを学校に連れてきたことがきっかけで発生したように描かれているという指摘があります。このことから、かみさまこそがNの正体、あるいはNを媒介する存在である可能性が浮上します。
ただし、現時点でかみさまの登場シーンは第2話のみに限られているようであり、他のエピソードとの直接的なつながりは明示されていません。かみさまがN全体を統括する存在なのか、それとも多くのN的存在の一形態に過ぎないのかは、今後の展開を待つ必要があるでしょう。
一つの仮説として、かみさまは人間の思考や信仰が凝縮した結果として生まれた存在ではないかと考えられます。作中では「人は都合よくNを恐れ、憎み、崇め、思考を放棄する」という表現があるとされており、人間の極端な感情がN的存在を生み出す触媒になっている可能性を示唆しています。
原作者くるむあくむと背筋の関係性
一連の現場に残された「N」の文字。
⁰その主犯として世間を賑わせる、⁰「N」とは一体何なのか?原作:くるむあくむ 作画:にことがめ
『N』1巻読みました。
最近読んだ漫画の中で一番怖かった…😱
一人暮らしの人は夜読んではいけません!#漫画好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/8Ntr9XyLoS— 小夏(漫画/映画レビュー) (@koona_tsu) October 28, 2024
作品を深く理解するためには、原作者くるむあくむ氏のバックグラウンドにも目を向ける必要があります。特に注目すべきは、ホラー作家として知られる背筋氏との関係性です。
YouTube番組META TAXIにおいて、くるむあくむ氏と背筋氏は対談を行ったことが番組側の告知で確認できます。この番組でのトークテーマは理不尽を書く二人、容赦ない二人というものでした。
背筋氏は「近畿地方のある場所について」などで知られる作家であり、モキュメンタリー(偽実録)の手法を得意としています。両者が理不尽や容赦なさというキーワードで語られることは、作風に共通点があることを示唆しているといえるでしょう。
理不尽と容赦なさという作風は、漫画Nにも色濃く反映されています。作中の被害者たちは、何か悪いことをしたから罰を受けるわけではありません。肝試しに行っただけの少年たち、普通に学校生活を送っていた子どもたち。彼らはただNと接触してしまっただけで、凄惨な運命を辿ることになります。
この理不尽さこそが、本作の恐怖の根源といえるでしょう。読者は誰にも救いがない可能性を念頭に置きながら読み進める必要があり、ご都合主義的な解決を期待することはできないのです。
くるむあくむ氏はX(旧Twitter)で積極的に活動しており、作品に関する情報発信を行っています。このデジタルネイティブな姿勢は、ネット上で拡散する都市伝説を扱う本作のテーマとも一致しており、現実と虚構の境界を曖昧にする演出の一環として機能している可能性もあります。
くるむあくむの『N』考察で浮かぶ深層の謎

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- Nという記号が象徴するものとは
- 液晶画面や浴槽から侵入する現代の怪異
- 栞を挟むなという警告の意味
- ニコニコ漫画でコメントが付かない現象
- にことがめの作画が増幅させる恐怖
- 総括:くるむあくむのN考察!宗教団体の正体と深層の謎を徹底解説
Nという記号が象徴するものとは
タイトルでありシンボルでもあるNという文字には、複数の解釈が成り立ちます。ここでは記号論的な観点から、Nが象徴するものを考察していきましょう。
数学的変数としてのn
数学において小文字のnは任意の自然数を表す変数として使われます。これをNの解釈に当てはめると、被害者が特定の誰かではなく、誰でもありえることを示唆していると考えられます。
第2巻の紹介文には「怪異は、人を選ばない」という一文があります。この表現は、Nが特定の人間をターゲットにしているのではなく、条件さえ整えば誰もが被害者になりうることを意味しているのでしょう。あなたも私も、nという変数に代入される可能性があるのです。
Null(無)としてのN
もう一つの解釈として、NがNull(無、空)を意味している可能性があります。「心も、すべてNに埋め尽くされていく」というキャッチコピーは、一見すると矛盾した表現です。埋め尽くされるとは何かが充満することを指しますが、それがNullだとすれば、人格や理性の消失による虚無の充満を意味することになります。
被害者たちはNに侵食されることで、人間性を喪失して凶行に及ぶ。この解釈に立てば、Nとは虚無そのものであり、それに触れた人間は空洞化して操り人形と化すのかもしれません。
NegativeとNecroの暗示
作中で描かれる惨殺や死亡事故は、明らかに負(Negative)と死(Necro)のイメージと結びついています。Nという文字は、これらの暗いイメージを凝縮した記号として機能しているとも解釈できるでしょう。
ここで提示した解釈はいずれも推測に過ぎません。作者が単純に14番目のアルファベットだからNというタイトルにしたという可能性も否定はできませんが、複数の意味を重ね合わせた多義的なシンボルとして読者に解釈の余地を与えているようにも感じられます。
液晶画面や浴槽から侵入する現代の怪異
N 2巻
原作 くるむあくむ
作画 にことがめ
KADOKAWA#漫画#読了 pic.twitter.com/nzCihDCMoR— 2D/skhR (@scorechaos) July 3, 2025
第2巻の紹介文では、怪異の侵入経路として具体的な場所が列挙されています。小さな祠、原稿用紙、水槽、液晶画面、窓枠、浴槽。このリストは、本作の怪異観を理解する上で重要な手がかりとなります。
伝統と現代の融合
侵入経路を分類すると、二つのグループに分けられます。一つは祠や原稿用紙といった伝統的なJホラーの舞台装置です。土着的な信仰や、書かれた呪いを連想させるこれらのアイテムは、日本の怪談文化の系譜に連なるものといえるでしょう。
もう一方は液晶画面、水槽、窓枠、浴槽といった現代生活の中にある境界線です。特に液晶画面が含まれている点は示唆的で、スマートフォンやパソコンを通じて怪異が伝播することを暗示しています。
これは現代のネット社会において、情報が瞬時に拡散していく様子と重なります。都市伝説やネット怪談は、まさにデジタルデバイスを通じて広がっていくものです。Nもまた、あなたがこの記事を読んでいる画面から入り込んでくるかもしれない。そんなメタホラー的な恐怖を演出しているのではないでしょうか。
しかく(四角 / 死角)という概念
侵入経路として挙げられたものの多くは、四角いフレームを持っています。窓枠、液晶画面、水槽。これらはすべて矩形の構造物です。
四角(しかく)という言葉は、死角(しかく)と同音です。怪異は物理的な四角形だけでなく、人間の認識の盲点にも侵入してくる。この言葉遊びには、作者の意図が込められていると推察できます。日常生活の中で気づかない隙間、意識していない空間。そこにNは潜んでいるのかもしれません。
栞を挟むなという警告の意味

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読者の報告によると、単行本第1巻の巻末には不気味な注意書きが存在するとのことです。「栞を挟まないでください」「勝手に栞が入っていた場合は、黒くなる前に必ず取り出してください」「すべてが外に飛び出してしまうので」といった内容が記載されているとされています。
この警告文は、読者の間で活発に考察されているトピックの一つです。
栞と異界の結節点という解釈
通常、栞は読みかけの本にはさむ目印であり、何の害もないものです。しかし本作において栞は、異界との結節点として機能している可能性があると考える読者もいます。
作中では祠が異界との接点として描かれていますが、栞もまた同様の役割を持っているのかもしれません。読者が物語を区切る目印として栞を挟む行為が、実は怪異の封印を解く行為に等しい。このような解釈が一部で語られています。
メタフィクション的構造の可能性
「すべてが外に飛び出してしまうので」という警告は、物語の中の存在が現実世界に侵入してくることを示唆しているようにも読めます。読者が本を読み進める行為そのものが、結界を壊し怪異を解放することにつながる。
このメタフィクション的な構造は、本作の恐怖を増幅させる効果を持っていると考えられます。読者は単なる傍観者ではなく、物語に参加し影響を与える存在として位置づけられるのかもしれません。
なお、この栞に関する注意書きは、複数の読者レビューで言及されている内容に基づいています。実際の単行本で確認された方の報告ではありますが、具体的な文言は出典により若干異なる可能性があります。興味のある方は、ぜひ単行本でご確認ください。
ニコニコ漫画でコメントが付かない現象
くるむあくむ先生原作の『N』というホラーマンガがめちゃめちゃ面白いんですって! pic.twitter.com/V6eWba7uiE
— パフェ (@lightsy7) January 26, 2025
本作にまつわる興味深い現象として、ニコニコ漫画における統計データの特異性が話題になったことがあります。
ある時点での確認によると、10万回以上の再生数と数千件のお気に入り登録がありながら、コメント数が0件という状態が続いていたとされています。通常、これほどの再生数を持つ作品であれば、ある程度のコメントが付くのが一般的です。
なお、ニコニコ漫画の統計データは日々変動するものであり、現時点での数値は異なっている可能性があります。また、コメントが付かない理由についても、運営側の仕様によるものなのか、あるいは他の要因があるのかは明らかになっていません。
考えられる理由
この現象には複数の解釈が可能です。第一に、過激な暴力描写が含まれる作品であるため、運営側がコメント機能を制限している可能性があります。これは現実的で穏当な解釈でしょう。
しかし演出的な観点から見ると、読者が言葉を失うほどの内容である、あるいはNについて語ること自体がタブー視される雰囲気が形成されているという解釈を楽しむファンもいるようです。
コメントが付かない状態は、まるで読者全員が口をつぐんでいるかのようにも見えます。これが意図的な演出なのか運営上の理由なのか偶然なのかは判断できませんが、結果として作品の不気味さを増幅させる要因になっていると感じる読者も少なくないようです。
一方で、各電子書籍ストアでは通常通りレビューが投稿されており、概ね好意的な感想が寄せられています。「しっかりホラーがあり、短編は一見バラバラだけど少しずつ繋がってる」「ミステリーの盤上にオカルトが配置され、読み手は誘導されている」といった評価が見られるのです。
にことがめの作画が増幅させる恐怖

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本作のホラー表現を語る上で、作画担当のにことがめ氏の功績は見逃せません。視覚的な恐怖の演出において、作画の力は物語と同等以上に重要な役割を果たしています。
にことがめ氏の作画の特徴として、まず日常から非日常への転換の描き方が挙げられます。各エピソードは肝試しに行く少年たち、授業参観に来た親、就活を終えた大学生など、ありふれた日常風景から始まります。しかしある瞬間から日常は一変し、読者は恐怖の渦中に叩き込まれるのです。
読者のレビューには、罪を犯したり禁忌に触れたりする瞬間の、胸の鼓動が早まり冷や汗をかくような心地が的確に描かれているという感想があります。静から動への切り替え、平穏から狂気への移行。この転換点の描写が、本作の恐怖を支えているのでしょう。
Nの文字を描く家族の表情
第1話に登場する、地面にNを描く家族の描写は、多くの読者に強烈な印象を与えているようです。「このおかしな家族の顔が本当に怖い」という感想が見られるように、人間でありながら人間ではない何かを感じさせる表情が、視覚的な不気味さを生み出しています。
にことがめ氏は集英社からも作品を発表しており、ホラー作画において高い実力を持つ作家として認知されています。くるむあくむ氏の容赦ない原作に、にことがめ氏の繊細かつ不穏な作画が組み合わさることで、本作は唯一無二のホラー漫画として成立しているのです。
総括:くるむあくむの『N』考察!宗教団体の正体と深層の謎を徹底解説
- 漫画Nはくるむあくむ原作、にことがめ作画によるホラー作品で電撃コミックスNEXTから刊行されている
- 2023年8月からコミックウォーカー(カドコミ)で連載が開始された
- 物語は男子中学生失踪事件、小学校惨殺事件、自動車暴走事故という凶悪事件を軸に展開する
- 全ての事件現場にNの文字が残されており、2000年前に崩壊した宗教団体Nの関与が示唆されている
- オムニバス形式でアルファベット順にエピソードが進み、第14話でNに到達する構成になっている
- 第2話に登場する黒い靄のかみさまがNの正体あるいは媒介者である可能性がある
- Nという記号は数学的変数やNull(無)、Negative(負)など複数の意味を重ねた多義的なシンボルと解釈できる
- 第2巻紹介文によると怪異の侵入経路として祠や原稿用紙といった伝統的要素と液晶画面や浴槽といった現代的要素が併存している
- 四角(しかく)は死角(しかく)と同音であり、日常の隙間から怪異が侵入する構造を示唆している可能性がある
- 読者報告によると巻末に栞を挟むなという警告があり、メタフィクション的な恐怖演出として受け取られている
- ニコニコ漫画ではコメントが付かない状態が話題になったことがある
- 原作者くるむあくむ氏はホラー作家背筋氏とMETA TAXIで対談しており、理不尽で容赦ない作風という共通点で語られている
- 作中では思考を放棄した人間がNに崇拝や恐怖を向ける心理プロセスが描かれているとされる
- にことがめ氏の作画は日常から非日常への転換点の描写に優れ、視覚的恐怖を増幅させている
- 作品が完結していない現時点では多くの謎が未解明のまま残されており、今後の展開が待たれる